タグ

ブックマーク / x51.org (20)

  • X51.ORG

    2000年、ロシア当局は、モスクワに住む一人の元自動車整備士を逮捕した。男の名はディミトリ・ウラジーミロヴィチ・クズネツォフ。容疑はチャイルド・ポルノの制作と販売である。過去数年に渡り、ディミトリはイギリスや各国の協力者と連携し、巨大なチャイルド・ポルノ販売サイトを運営していたのだ。ディミトリの容疑が発覚したきっかけは、ビデオを発見した英国税関の通...

  • X51.ORG : 情況の囚人 ― 1971年”スタンフォード監獄実験”とは

    【SPE】1971年、米海軍は海兵隊刑務所で相次ぐ問題解決の為に、ある実験を準備し、資金を調達した。実験はスタンフォード大学の心理学者フィリップ・G・ジンバルド博士を中心に組織され、同大学の講堂を刑務所に仕立て、模擬的な刑務所シュミレーションを行うというものだった。新聞広告によって集められた心身共に健全な被験者らは、無作為に囚人と看守に分けられ、実際の刑務所とほぼ同じ環境の中で、二週間を過ごすことが予定された。しかしこのとき、まさかこの実験が後々まで問題となる大きな事件になろうとは、その時、被験者も研究者も、誰一人想像だにしなかったのである。(写真上はこの事件をモチーフにした映画「es[エス]DAS EXPERIMENT」より。以下は当時撮影された実際の写真) 実験に参加した被験者は皆楽観的な気分だった。単に囚人、看守の服に着替えて刑務所風の質素な生活をし、報酬までもらえるユニークな実験と

  • X51.ORG : タクシー運転手がコンピューター専門家と間違われて生放送に出演 → 何となく音楽ダウンロードの未来を語る

    Yahoo!】今月8日、英BBC放送の生放送番組にて、たまたまスタジオ入り口に居合わせ、コンピューター専門家と間違われたタクシー運転手が生放送に出演、激しく動揺しながらも音楽ダウンロードの未来について何となく語ったとのこと。そして昨日、BBCは人間違いであったことを認め、公式に謝罪したという。「我々は違う人物にインタビューを行ってしまいました。視聴者の方々を混乱させご迷惑をおかけしました。」生放送が行われたのは今月8日、通称アップルVSアップル裁判の最高裁判決が出たその晩のことである。番組は今回の判決を受け、コンピューター専門家、ガイ・キューニー氏の見解を伺うというものだった。 司会者の女性はまずタクシー運転手である男性を紹介し、インタビューを開始した。冒頭では男性が激しく動揺し、半ばパニック状態になりながらも何かを説明しようと、慌てて口をパクパクする様子が映し出されている。そしてインタ

  • X51.ORG : "死体なき国の死体写真家" ― 釣崎清隆インタビュー

    死体写真家、釣崎清隆氏が活動を始めたのは1994年に遡る。90年代のいわゆる"悪趣味"ブームを代表するエログロ雑誌、『TOO NEGATIVE(トゥ・ネガティヴ)』を刊行しようとしていた編集者、小林小太郎と出会った釣崎氏は、小林の薦めるままにタイへ。しかしそこで目の当たりにした死体に"目が眩んだ"釣崎氏は、以後死体写真家として格的な活動をスタート。これまでコロンビア、メキシコ、ロシア、パレスチナなどの世界の危険地帯で死体写真を1000体以上撮り続け、今では"世界で最も死の現場に立ち会っているアーティスト"として世界的にその名を知られている。 以下は、今月27日、過去13年に及ぶ活動の集大成的ドキュメンタリー作品『ジャンクフィルム(JUNKFILMS)』(販売アップリンク)を発表した、釣崎氏へのインタビューである。実に4時間に及んだインタビューは、各国の死体文化を軸に、戦場カメラマンの実情

  • X51.ORG : 娯楽殺人映像 - スナッフ・フィルムは実在するか

    2000年、ロシア当局は、モスクワに住む一人の元自動車整備士を逮捕した。男の名はディミトリ・ウラジーミロヴィチ・クズネツォフ(Dmitri Vladimirovich Kuznetsov)。容疑はチャイルド・ポルノの制作と販売である。過去数年に渡り、ディミトリはイギリスや各国の協力者と連携し、巨大なチャイルド・ポルノ販売サイトを運営していたのだ。ディミトリの容疑が発覚したきっかけは、ビデオを発見した英国税関の通報であった。そしてほぼ同時期、イタリアでディミトリが手配した3000以上のチャイルド・ポルノ映像が押収され、購入者の特定が進められると、事件はヨーロッパ中を席巻する大騒動となったのである。 この事件が話題を呼んだのは、何よりマスコミが報じた、そのビデオの内容であった。そこには、児童が性的虐待を受ける様が撮影されていただけでなく、虐待の結果、児童が死亡する様子を納めた"スナッフ・フィ

    X51.ORG : 娯楽殺人映像 - スナッフ・フィルムは実在するか
  • X51.ORG : 音で世界を"視る"少年 米

    【AOL】盲目の少年、ベン・アンダーウッドがまだ5年生の頃である。クラスメイトでいたずら好きの少年が、ベンをからかおうと、面白半分にその顔を殴った。するとベンは、いつものように舌打ちを始めた。「舌を鳴らしながら、彼を追いかけました。そして彼を捕まえて、一発お見舞いしてやったんです。」現在14歳になるベンは言う。「彼はまさか僕が追いかけてくるだなんて思っていなかったでしょう。でも僕は壁や、停車している車、そういう何もかもが聞こえるんです。このゲームならば僕は誰にも負けません。」しかしこんなエピソードは、ベンにとって何ら珍しいものではない。彼を知る人は皆、彼が盲目であることなどまるで信じられないという。毎日友人らと共に外で遊び、キックボールやスケートボードを楽しむベンの姿は、確かに、その年頃の普通の子供たちと何ら変わることがないからである。ただ一点、その間中、ベンが常に舌打ちをし続けているとい

  • X51.ORG : 町中に設置されたスーパーマリオのハテナブロックに爆弾処理班が出動 米

    【WFMY】先週金曜、米オハイオ州ラヴェナにて、十代の少女5人が町中に17個のスーパーマリオ風ハテナブロック(?マークの叩くとアイテムが飛び出すブロック)を設置したところ、爆弾処理班が出動する騒ぎに発展したとのこと。ハテナブロックを設置した少女らは、警察の調べに対し、インターネットのウェブサイトでハテナブロックの作り方を知ったと打ち明けたという(写真は参考1、少女らが参考にしたサイトより)。 ラヴェナ市警のランドール・マッコイ氏によれば、午前7時15分頃、シカモアストリート沿いの教会入り口に不審な”金色の紙に包まれた?マークのパッケージ”が設置されているのを通行人が目撃。教会関係者は見覚えのないパッケージを不審に思い、警察に通報したという。 すると駆けつけた警察は謎のハテナブロックを爆弾であると推定、直ちに現場に爆弾処理班が呼ばれた。処理班は放射線と化学反応のチェックを行い、反応がないこと

  • X51.ORG : 演奏時間639年の音楽、第二のコードが鳴らされる 独

    【ASLSP】ドイツ東部、ハルバーシュタットのブキャルディ廃教会にて続けられる演奏予定時間639年の音楽がこのほど、開始5年目にしてようやく第二のコードへと進行したとのこと。このパフォーマンスで演奏されているのは、米作曲家のジョン・ケージ(1912-1992)が発表した"Organ2/ASLSP"(As SLow aS Possible = 出来る限りゆっくりと)という曲である。演奏は2639年の終曲を目指して2001年9月5日に始められ、全くの無音パートである最初の一年半を経て、2003年2月2日には最初のコード(ソ#,シ,ソ#)が鳴らされた。そして2004年7月には新たな重りが鍵盤に乗せられ、一オクターブ下のミが加えられた。その音(ミ)は今年5月5日まで続く予定であるという(写真は演奏が続けられるオルガン)。 そして今週木曜の午後5時(GMT16:00)、ようやく最初のコードから、今後

  • X51.ORG : 九千冊の本を暗記する男 ― サヴァン症候群とは

    【Guardian/MSNBC/etc】サヴァン ― 賢者、知識人、或いは天才といった知的な意味を持つこの言葉が、奇妙な症候群の名として、初めて報告されたのは1887年のことである。命名者のJ.ランドン・ダウン博士は、その報告の中で、かの膨大な「ローマ帝国衰亡史(エドワード・ギボン)」を一字一句違わずに諳んじ、更には全く逆から読んで見せる常軌を逸した記憶力を持つ男の話を、驚きと共に記している。そしてダウン博士は、これらの人々 ― 特に子供に多い事を博士は指摘している ― が、ある部分において常人には及びがたい才能を発揮しながら、一方で、共通して何らかの精神的、知的障害を抱えていたことから、こうした特徴を持つ希有な人々を、「イディオ・サヴァン(=白痴の天才)」と呼んだのである。そして現在でも、一般に「サヴァン※」と呼ばれる人々は、自閉症や、発達遅延といった何らかの障害を抱えているにも関わらず

  • X51.ORG : 脳性マヒの殺人鬼 — 『おそいひと』主演・住田雅清インタビュー

    今回のインタビューはもともと新刊雑誌「Modern Freaks Vol.1(ワイレア出版)」誌上にて実施されたものである。現在、住田氏は作中の主人公同様、電動車椅子とトークエイド(キーボードを通じて音声を発する機器)を使って生活している。その為、インタビューは、住田氏とのファックスによる往復書簡という形で実現した。 映画出演へのきっかけ ── 映画『おそいひと』で主演を務められた住田さんですが、普段はどのようなお仕事をなさってるんですか?(写真は映画『おそいひと』より) 住田 「阪神障害者解放センター」という障害者運動団体で働いています。 ── 阪神障害者解放センターとはどのような活動を行ってる団体なんでしょうか。 住田 阪神障害者解放センターは、障害者の自立と差別からの解放を目指し、日夜活動している団体です。代表の福永さんを中心に仲間の障害者や支援者が協力して、平成元年に実質的に創立さ

  • X51.ORG : 斬首 ― 切断された人間の頭部は意識を有するか

    【Cincinnati/etc】人間の頭部を切り落とすこと ― 斬首は人類が編み出した最古の極刑であると言われる。それは例えば現在の西欧社会において、死罪を意味する”capital crime”、”極刑(死刑)”を意味する"capital punishment"、また”斬首”を意味する"decapition"が、それぞれ共にラテン語で”頭”を意味する"Caput"をその語源としている事からも明らかである。そして斬首が行われるようになって以来、常に人々の関心を集めてきた、ひとつの大きな問題がある。それは即ち、斬首され、胴体から切り離された人間の頭はいったいどれほどの時間 、意識を有するのか、という問題である(写真は聖ヨハネの斬首をモチーフにしたアート作品。実際の生首ではない)。 この問題を巡り、これまでにも様々な議論が行われたが、おそらく最も”良心的”かつ有力な結論は、「人間の頭部は胴体から

  • X51.ORG : Google Earthで古代ローマの新遺跡を発見 伊

    【Nature】イタリアにて、プログラマーがネット上でGoogle MapGoogle Earthのサービスを使っている最中に、古代ローマの新遺跡を発見したとのこと。発見者のルカ・モリ氏は、最初同サービスでパルマからほど近い自宅のソルボロ周辺地域を眺めていたところ、全長500m以上の巨大な楕円形の影を発見。それは曲がりくねった古代の川の跡だった。そうした古い水流跡は、その周辺地盤よりも、空気中からより多くの水分を吸収するために目に見える痕跡が残るという。 更にモリ氏は、その側にある長方形の影に目を奪われた。そして画像を分析していくうち、それが地面に埋没した人工物であることを確信、最終的に住居の中庭であることを突き止めたのである。 その後、モリ氏はパルマ考古学博物館の専門家や考古学者らに連絡を取り、それが遺跡であることが実際に確認されたと自身のブログ"QuelliDellaBassa"に記

  • X51.ORG : 隣人宅のシャッターに連動してペニスが勃起 英

    【Injurywatch】英国にて、インポテンツ治療のために電子機器を体内にインプラントした男性が、隣人宅の車庫用シャッターに連動してペニスが勝手に勃起するとして、悩まされているとのこと。男性によれば、体内に埋め込まれた勃起補助機器の動作周波数が、隣人宅の車庫用シャッターを制御するリモコンの周波数と完全に一致しているため、隣人がリモコンで車庫を開閉するたび、シャッターに連動してペニスが勝手に勃起してしまうという。男性はBBCラジオ番組のインタビューに答えて次のように語っている。「隣人が車庫に4WDを停車するたび、私も勃起してしまうんです。当に恥ずかしいことです。」 また相談を受けたラジオDJは、医師に診てもらえばどうかと提案したが、男性は答えて曰く「この手術はトルコで行いました。使われている機器はまだ英国で知られていないものなんです。今では車が停車するび、外に出ることも出来なくなるんです

  • X51.ORG : 前部前頭葉切截 ― ロボトミーは"悪魔の手術"か

    【MSNBC/etc】1979年、東京都小平市のとある民家で、精神科医のと母親が刺殺されるという事件が発生した。犯人の桜庭章司はその数時間後、池袋駅で銃刀法違反で逮捕されたが、取り調べで桜庭が語った犯行の動機は余りにも衝撃的なものだった。桜庭は、15年前、殺害した家族の精神科医にロボトミー手術を受け、その復讐をしたかったと自供したのである。そして蕩々と語られはじめた桜庭の過去は余りにも悲痛なものだった。 桜庭はそれまでスポーツライターとして働いていたが、ある日、些細ないざこざを起こして警察に逮捕された。そして精神鑑定を受けた結果、異常が認められたため、精神病院への強制入院を命じられたのである。 桜庭は、入院後もしばらくライターとして働き続けたが、ある日、医師が肝臓検査を理由に桜庭に全身麻酔をかけた。そして桜庭が目を覚ましたとき、彼はそれまでとは何かが全く変わっていた自分に気づいた。 医師

  • X51.ORG : 世界初のサイボーグ人間が誕生 米

    【Local6】このほど、米シカゴにて、世界初となるリアル・サイボーグ(バイオニクス・マン)が誕生したとのこと。サイボーグとなったジース・サリヴァン氏(54・写真)は以前、作業中に電線に触れて大やけどを負い、両腕を失った。しかしシカゴの医師トッド・クイケン氏は今回、人体の四肢と同じように思考するだけで動かすことが出来る義手を開発、それをサリヴァン氏の胸部の神経と接続し、サリヴァン氏は世界初のサイボーグとして腕を取り戻したのである。 「例えばジース氏が腕を曲げようと思考するとします。すると発せられたパルスはトランスミッターに拾われ、彼の腕へと信号が送られます。そして彼が考えた通りに、腕は動くわけです。」 報告によれば、サリヴァン氏の腕は360度回転させることが出来るという。また思考してから腕を動かすまでには数秒を要し、更には義手の指の中には小さなチップが埋め込まれ、それを通じて温度や触覚を感

  • X51.ORG : 日常的に性交の快感が続く ”持続性性喚起症候群”とは

    【MSNBC】今週金曜に刊行された医学論文誌によれば、近年、女性の間で、性的快感が日常的に持続するという新たな症状が報告されているため、今後格的な研究が開始されるとのこと。発表を行った英セントメアリーズ病院のデヴィッド・ゴールドメイヤー医師によれば、この症状はよく知られる冷感症(不感症)とはまるで対照的に、性的興奮が全くない状況にも関わらず、性的な快感が持続するというもので、持続性性喚起症候群(persistent sexual arousal syndrome / 以下PSAS)と呼ばれるという。PSASは、特に女性が長期的に性欲を欠いた際に発症しやすいと、博士は論文で記している。 しかしこれまでの報告によれば、その症状によって得られる感覚は、女性にとって必ずしも快楽的ではなく、むしろ恥辱的で、精神的苦痛となり得るため、自殺を図った患者もいるという。 PSASは2001年に初めて報告さ

  • X51.ORG : すべてが過去になる ― クロニック・デジャヴとは

    【TheReporter】デジャヴ ― 新たな経験であるにも関わらず、既にそれを経験したという感覚 ― これは誰しも一度は体験したことがあるのではないだろうか。しかし多くの場合、デジャヴはそれが余りにも一瞬の出来事であることから、心理学者達はその研究を行うことをほぼ不可能であると考えてきた。しかし近年、このデジャヴを瞬間的なものとしてでなく、慢性的に感じ続けている人々が存在することが明らかになったという。そうした人々にとっては、日々の生活における、あたかも全ての体験が、デジャヴ ― 既知/既視感と共にあるというのだ。そしてこの度、このクロニック・デジャヴ(慢性デジャヴ)を持つ人々を対象に、科学者らは新たなアプローチでデジャヴの研究を開始したという。 研究を行うクリス・モーリン博士が、このクロニック・デジャヴを持つ人にはじめて出会ったのは、記憶障害のクリニックであるという。「ある男性がクリニ

  • X51.ORG : 閾下刺激 - サブリミナル効果は人に影響を与えるか

    クリスマスを間近に控えた1985年12月23日、当時18歳であった二人の少年、レイ・ベルクナップとジェームズ・バンスは教会にいた。ひどく汗ばんだレイは、十字架の代わりに弾丸が込められたショットガンを握りしめ、まるで悪魔に憑かれたように、呟き続けていた。「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!...」そしてレイは自分自身の声に従うように、銃口を自分の顎に突き立てて躊躇なく引き金を引いた--。目の前で砕けた友人の顔を見つめながら、バンズは自分の番だというように、即死したレイの死体からショットガンを奪い取った。そしてゆっくりと銃口を自分の顎に突き立てると、教会内に、再び"その声"がこだまする。「殺せ!殺せ!殺せ!...」それはもはやバンス自身のものなのか、別の誰かのものなのかさえ明らかではない。「殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!殺せ!」こだまする声に従い、バンスもためらうことなく、引き金を引いた。(

  • X51.ORG : "人間カレンダー" ― 全人生を記憶する女

    【ABCNews/NEWS.com.au】ジェームズ・マクガウ博士は、世界屈指の記憶機能研究者である。しかしここ数年、氏はこれまで遭遇したことのない、全く新しいタイプの記憶能力保有者と出会い、頭を抱えているという。マクガウ博士がその女性を知ったのは今から6年前のことである。AJとのみ名乗ったその女性は、博士にあてた最初の手紙の中で、あたかも”走馬燈のように”これまでの人生全ての日々が、頭の中を駆けめぐり続けるという、到底信じがたい話を綴っていた。”ノン・ストップの、コントロール不可能な記憶の想起で完全に疲弊しました。自分の全人生が毎日頭の中で反芻され、狂ってしまいそうなんです。”そして彼女は、博士に助けを求めたのである。 無論、当初、マクガウ博士は他の”優れた”科学者達と同様、彼女の話に極めて懐疑的であった。それは言わば当然の態度である。しかし五年に及ぶ調査を経て、現在、博士はもはや彼女の

  • X51.ORG : 1933年、自殺の聖歌『暗い日曜日』の謎

    【TIME/etc】1936年2月、ハンガリーのブダペスト市警が屋主人ジョセフ・ケラーの死亡現場を調査中、奇妙な遺書を発見した。自殺したケラーが書き残したその走り書きのような遺書には、とある歌の一節が引用されていたのだ。自らの命を絶つ者が、辞世の句の代わりとして、愛する歌の一部を引用することは、別に珍しいことではないかもしれない。しかしこの歌に限っては別だった。その歌は、自殺したケラーのみならず、ブダペスト市警にとっても、特別な意味を持っていたのである。歌の名は、「暗い日曜日(Gloomy Sunday)」。ブダペストでは、既にこの歌に関連した17人の自殺者が出ていたのだ。 当時、ブダペストで起きた事件とは、次のようなものである。 ・バーで、ジプシーバンドがこの曲を演奏したところ、突然、男二人がその場で拳銃自殺した。 ・少女が、「暗い日曜日」のレコード盤を抱きしめたままドナウ河で入水自殺

  • 1