ここ十数年をかけて、私は今までの自己イメージと実際の私が、とてもかい離していることに気がつき始めた。 社会人になり、結婚し、子どもを産んだという経験を通して、ゆっくりと見えてきた景色だった。 過去の自己イメージは、勉強もでき、なんでもテキパキこなす人間。 実際の私は、動くことが嫌で、何もしたくない人間だ。 (生活の過程でそうなったのかも) 自己イメージは私の母そのものだった。 私が母を「よくできる人間」と見ていたので、それと一緒になりたい私は、自己イメージを母に反映させていた。 それほどまでに、私は母のことが好きだった。 はっきり意識はしていなかったが、母を尊敬していたのだろう。 でも、結婚して子どもを産んだ時、なぜか私は「本当の自分を信じて、子どもの見本にならねばいけない」と強く思った。 母の真似事ではなく、本来の私で生きていかねばならない。 地に足の着いた生き方をしていかねばならない。

