身近な配電送電設備たち 口上 車で通勤していると、たくさんの電柱が目に入る。 その上に設置された配電設備はなかなか機能的で、 それでいて如何にも人間が手で造ったものらしく、 同じような工作はほとんど無い。 また、私の自宅は大規模な変電所の比較的そばなので、 高圧送電線が良く目に入る。 自宅から勤務地までは、いくつもの高圧送電線を潜り、 あるいは並行して走ってゆくことになる。 一度気になってしまったものは、 二度と無視することはなくなってしまうという。 私は、 そんな風景を眺めながら、 普段電気を何気なく使っている我々が、 どんな機器や設備、そしてその分野の専門技術者の腕とアイディアに支えられているのかを 知りたくなってしまったのだ。 世の中には 『路上観察学』なる学問 (?) があるそうで、 高圧送電線の鉄塔を対象とするものも、 その一分野として確立されているようだ。 そこで私は、 電柱の