皮膚科では外用抗真菌薬を頻繁に使用する。 しかしたくさんの種類があって、どのように使い分けたらいいかわかりにくい。 そこで今回、外用抗真菌薬のランク表を作成してみた。 この表の詳細について解説していく。 抗真菌薬のランクづけ ガイドラインによると、それぞれの外用抗真菌薬に臨床効果の違いはないとされている。 「だから使い分けの指針は一切ありません」…といってしまったらそれでおしまいでブログに書く意味がない。 処方には何かデータの裏付けが欲しいところである。 そこで参考にするのがMICのデータ。 MICは菌の増殖を阻止するのに必要な最小の薬剤濃度。MICが小さいほうが主剤の抗菌活性が高いと考えられる。 外用薬の効果は主剤のMICだけでなく、主剤の濃度や基剤の種類などで大きく変わる。 そのためin vitroのデータが必ずしも臨床効果に反映されるわけではないが、薬剤選択の参考にしても悪くはないだ
