グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載するスマートフォン(多機能携帯電話)の電話帳に登録された約76万件の個人情報が、無料アプリ「全国電話帳」を通して不正に抜き取られ、外部に流出したとみられることが6日、セキュリティー会社「ネットエージェント」(東京都墨田区)の調査で分かった。同社はこのアプリをインストールしないよう注意を呼びかけている。 同社によると、電話番号を検索する無料アプリ「全国電話帳」は9月中旬ごろ、グーグルが運営する公式アプリサイトで無料公開された。インストールして起動させると、スマホの電話帳に登録された個人名や電話番号、位置情報などが抜き取られる仕組み。今月6日までに約3300人がインストールした。 抜き取られた個人情報は、横浜市内のサーバーに自動的に転送されていた。このサーバーに接続すれば、誰でも外部から個人情報を閲覧できる状態になっていたが、現在はできなくなっていると