高校三原則(こうこうさんげんそく)は、第二次世界大戦終戦後の学制改革で実施された、新制高等学校教育の「小学区制・総合制・男女共学」の3つの原則を指す。 小学区制 地域制ともいう。通学区域をできるだけ小さくして、通学区域内の進学希望者はすべて地域の学校で無月謝[1]で受け入れることを企図した制度。事実上の地元集中策である。 ただし当初から地域の実情を十分に反映していないため反発の起きた地域があり、また旧制の伝統校へ進学させるために、中学卒業前に子弟を伝統校が所在する学区の知人等へ寄留させ越境入学させるケースも後を絶たなかった。 小学区制が実現した地域はわずかで、多くは学区の中に複数の通学可能な高等学校を含む大学区制であった。法律で都道府県立高等学校は学区を定めなければならないとされたため、都道府県の中にいくつかの学区が設置された。ほとんどの都道府県では普通科のみの適応であった。専門学科や定時