富山地検が加野猛被告を不起訴としたことを受け記者会見する、殺害された会社役員夫婦の娘と夫(後ろ姿)=24日午後、富山市 「ひたすらくやしい。自供したのになぜ不起訴になるのか」。富山地検が富山県警の元警部補加野猛被告(54)=地方公務員法違反罪で公判中=を不起訴としたことを受け、殺害された会社役員夫婦の娘夫婦が24日、富山市内で記者会見し、地検の判断への疑問をぶちまけた。 娘は直接、地検から処分内容の説明を受けた。電話で知った夫は、昨年12月、加野被告が逮捕された際に「ようやく逮捕されてよかった」と思っていたと話し「遺影を見ると言葉にならない」とうつむいた。 事件の発生は2010年4月だった。夫は「時間がかかりすぎている。週刊誌に告白文を送ったときに対応していれば、もっと捜査できた」と県警の捜査を批判。当初、容疑を認めていた加野被告は逮捕後に供述を後退させたとされ、娘は「不起訴になると分かっ