10ヵ月連続で前年割れ 大塚家具の業績悪化が底なし沼の様相を呈している。先月27日には創業の地である春日部ショールームを閉鎖した。3年前、世間の耳目を集めた激しい親子げんかの末、経営権を奪取した大塚久美子社長だが、直後からビジネスモデルは崩壊を始め、いまや土俵際まで追い詰められている。 大塚家具を悩ますのは何と言っても顧客離れだ。ある平日に東京・有明の旗艦店をのぞいたところ、広々とした店内に客の姿はほとんどなく、静まりかえった中、店員ばかりが目に付いた。先日公表された5月の月次売上高は前年に比べ10%のマイナス。これで前年割れは10ヵ月連続、しかも2桁台のマイナスが珍しくない。 先月発表された今年度第1四半期(1~3月)は、営業赤字14億円と大幅減収ペースにコスト削減が追い付いていない状況。すでに通期で2期連続の大幅赤字が続くが、このままだと51億円もの営業赤字を計上した前期と同程度の赤字
子ども5人に均等に株を与えた 大塚家具は創業者による事業承継の典型的な失敗例となった。父娘の骨肉の争いに敗れた創業者の大塚勝久氏は大塚家具を去り、新たに匠大塚を設立。会長が勝久氏、社長は長男の大塚勝之氏(47)だ。 父親の勝久氏は事業承継の失敗をどう見ているのか。ダイヤモンド・オンライン(2018年1月9日)で、「事業承継をここで誤った」と語っている。勝久氏には5人の子どもがいる。長女が久美子さんで、長男が勝之氏だ。 〈私は心のなかでは、長女と長男が協力してやっていくのが一番だと思っていた。(中略)長男の勝之が営業を担うなら、長女の久美子は財務を担うという具合だ。 そのうえで、将来的には大塚家が大塚家具の経営から身を引き、いわゆる「資本と経営の分離」の体制をつくることが望ましいと考えていた。実際、そのための準備も始めていた。 たとえば、普通ならば「長男が跡を取るのだろう」ということで、長男
『めんつゆひとり飯』(瀬戸口みづき/竹書房) ひとり暮らしを始めてまず初めに思うことは、家族のありがたさだと思う。自分が何もしなくても食事は3度出てくるし、部屋なんかも綺麗になっている。ひとりになった途端、それらはすべて己の仕事として降りかかってくるのだ。特に食事は毎日の話ゆえに、辟易とした人も多いはず。だが要領のよい人になると、そこからいかに効率的に食事の準備をするかを考えるようになる。まあ要するに「手を抜く」ということなのだが、この『めんつゆひとり飯』(瀬戸口みづき/竹書房)には「めんつゆ愛」というよりは、手間をかけずに料理を作るアイディアが詰まっている。 本作の主人公「面堂露(めんどう・つゆ)」はその名の通り、大変な面倒くさがりやの残念女子。自炊はしているのだが、できるだけ省力でおいしく作ることを追求してたどり着いたのが、「めんつゆ」を使うことだった。しかし背徳感からか、同僚で社長秘
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