映画に関するwfwfのブックマーク (94)

  • イントゥ・ザ・ワイルド〜アラスカの荒野に消えた青年が孤独な旅で綴り続けた心の言葉

    『イントゥ・ザ・ワイルド』(INTO THE WILD/2007) 1992年、夏。アメリカの最北部アラスカ州の荒野。捨てられた古いバスの中で一人の若者の遺体がヘラジカのハンターによって発見された。名前はクリストファー・マッカンドレス(以下クリス)、年齢24歳。日記やカメラ、ソローの『ウォールデン/森の生活』など何冊かの小説もそばにあった。 クリスは東海岸の裕福な家庭で育ち、南部のエモリー大学を優秀な成績で卒業。その直後、2万4千ドルの貯金を全額慈善団体に寄付し、1990年のある日突然旅に出た。名前を変えて2年間の放浪の末に遺体が発見されるまで、両親や妹は彼が何処にいるのかもまったく知らされることはなかった。 クリスがなぜ旅に出たのか? なぜ死んだのか?という謎は全米の二ュースになり、ノンフィクション作家のジョン・クラカワーが追跡取材を重ねて1995年に発表した『荒野へ』は大きな反響を呼ん

    イントゥ・ザ・ワイルド〜アラスカの荒野に消えた青年が孤独な旅で綴り続けた心の言葉
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    wfwf 2015/05/13
    1992年夏、アラスカの荒野。放置された古いバスの中で一人の若者の遺体が発見された。クリス・マッカンドレス、年齢24歳。
  • モーターサイクル・ダイアリーズ~南米大陸縦断の旅で「革命家チェ・ゲバラ」は生まれた

    『モーターサイクル・ダイアリーズ』(The Motorcycle Diaries/2004) 黒のベレー帽を被ったチェ・ゲバラの顔がプリントされたTシャツや煙草やポスターを見たことがある人は多いと思う。また、ベニチオ・デル・トロ主演の映画『チェ 28歳の革命』や『チェ 39歳別れの手紙』では、1959年にバティスタ独裁政権をフィデル・カストロとともに倒してキューバ革命を成就させる姿、再び革命の地として選んだボリビアでの1967年の壮絶な死について描かれていたことも記憶に新しい。 革命家としての彼を知るにはたくさんの書物や映像が残れているので、そちらに触れてみるのが一番だろう。「真の革命家は偉大なる愛によって導かれる」と発言したチェ・ゲバラは、南米では伝説的/象徴的存在として死後50年以上経った今でも多くの人々の心の中に生きている。 Che Guevara 1928.6.14-1967.10

    モーターサイクル・ダイアリーズ~南米大陸縦断の旅で「革命家チェ・ゲバラ」は生まれた
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    wfwf 2015/05/06
    革命家チェ・ゲバラ、23歳の時の伝説の南米大陸縦断の旅について。
  • ムーラン・ルージュ〜“秘密の歌”とボヘミアンたちの世紀末

    『ムーラン・ルージュ』(Moulin Rouge!/2001) 人がこの世で知る最高の幸せ それは誰かを愛し、その人から愛されること ナット・キング・コールで有名な「Nature Boy」の歌詞の一節に導かれて物語が始まる『ムーラン・ルージュ』(Moulin Rouge!/2001)は、ちょっと変わった作りの悲喜劇でありながら、永遠の愛を謳った忘れ得ぬミュージカル映画だった。 この作品の撮影に入る前に私がしたことは、脚を読んで頭の中のイメージを絵にしていったんだ。20世紀のあらゆるものを切り取ってコラージュした。例えば、ニコール・キッドマン演じるサティーンは、1940年代の映画スター、グレダ・ガルボやマレーネ・ディートリッヒ、あるいはマリリン・モンローなどのイメージを使って生み出したんだ。 監督のバズ・ラーマンが言うように、この映画の舞台は1889〜1900年という19世紀末のパリであ

    ムーラン・ルージュ〜“秘密の歌”とボヘミアンたちの世紀末
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    wfwf 2015/04/29
    デュエット・ラブソングの最高峰として記憶されるべき感動的な“秘密の歌”とは?
  • イージー・ライダー~少年たちの閉ざされた心を解放した自由への疾走

    『イージー・ライダー』(EASY RIDER/1969) 「これ観たら、変わるよ」──まだ15歳だった1983年のある夜、35歳になるグラフィック・デザイナーの叔父がそう言って1のVHSを差し出してきた。パッケージ写真にはバイクに跨がった2人の悪そうな男。荒野と道と青い空。『イージー・ライダー』というタイトルの映画が目の前にある。 それから少年と叔父はリビングのソファーに並んで座り、95分間を黙って見つめ続けた。「何だよ、これ」……物語も映像も音楽もすべてが衝撃で、何一つ言葉が出なかった。受験勉強の合間に親の目を盗んで、MTVやFMから流れてくるマイケル・ジャクソンやマドンナといった洋楽ヒットチャートを聴き入ることを楽しみにしていた住宅街の少年にとって、それは余りにも違いすぎた世界だった。叔父はそんな様子を見て黙って微笑んでいた。 今から思えば叔父はきっと、悶々とした気持ちで毎日を追い込

    イージー・ライダー~少年たちの閉ざされた心を解放した自由への疾走
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    wfwf 2015/04/22
    このコラムのような「心の革命」を起こした人はきっと多いはず。
  • バニラ・スカイ〜“哀切な現実”と“甘美な夢”の境界線で

    『バニラ・スカイ』(VANILLA SKY/2001) 映画館を出た後や観終わった後、しばらくその映画のことが頭から離れないという経験をしたことがある人は意外に多い。その場限りの娯楽大作や分かりやすい内容の作品ならそんなことは滅多にないが、稀に何日も何週間経っても心の中に存在している映画というものがある。 『バニラ・スカイ』(VANILLA SKY/2001)は、そんな不思議な体験をさせてくれる映画だった。正直言って一度観ただけでは分からない。でも作品全編に漂う哀切甘美なムードに完全に魅せられた。それから4、5回は観ただろうか。すると、観る度に分からなかったことがはっきりと見えるようになったり、まったく新しい発見をすることもあった。 ただ、この作品と向き合う時の心情はいつも同じで、人生に疲れたり、希望を見出す力が弱っていたり、ポジティヴやハッピーとは程遠い状況。そんな時に必ず『バニラ・スカ

    バニラ・スカイ〜“哀切な現実”と“甘美な夢”の境界線で
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    wfwf 2015/04/15
    バニラ色の世界へ。10回は観た。
  • あの頃ペニー・レインと〜15歳で音楽ジャーナリズムの世界に飛び込んだ少年

    『あの頃ペニー・レインと』(ALMOST FAMOUS/2000) この連載では、過去に『ザ・エージェント』や『エリザベスタウン』を取り上げたことがあるが、これらの作品に共通するのは、観終わった人の「虚しく傷ついていた心を優しくして」くれたり、「生きる歓びを思い出させて」くれたり、「逆境は必ず乗り越えられる」こと、「愛する人と真っ直ぐに向き合う」こと、そんな強い気持ちにさせてくれる体験だった。 これこそが当の映画の力なんだと思う。同じような想いを抱いた人がたくさんいると信じているし、書き手もこういう映画で暗闇から救われた一人だ。キャメロン・クロウ監督/脚『あの頃ペニー・レインと』(ALMOST FAMOUS/2000)は、紛れもなくそんな作品だった。 キャメロン・クロウ監督の自伝的作品 『ザ・エージェント』も『エリザベスタウン』もクロウが最初からストーリーを書き上げて撮ったオリジナル作

    あの頃ペニー・レインと〜15歳で音楽ジャーナリズムの世界に飛び込んだ少年
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    wfwf 2015/04/08
    「ベッドの下で自由を見つけて」から始まる素敵な物語。
  • ローズ〜すべての歌い手とロックを心から愛する人々に捧ぐ

    『ローズ』(THE ROSE/1979) その圧倒的な演技力と歌唱力で、観る者の心を完全に魅了してしまう女性エンターテイナーが稀に存在する。映画ファンや音楽ファンなら、まずはバーブラ・ストライサンド、ライザ・ミネリ、そしてベット・ミドラーの名を挙げておかなければならない。バーブラの『スター誕生』やライザの『ニューヨーク・ニューヨーク』も素晴らしかったが、何と言っても『ローズ』(THE ROSE/1979)には心打たれた。 スーパースター歌手の愛と激情と孤独な魂を描いたこの作品は、よくジャニス・ジョプリンの伝記映画と思われているがそうではない。主人公のモデルの一人になっていることは確かだが、1960年代後半という激動のロック時代を築いた複数のアーティストのスピリットが全編に漂っている。 ベット・ミドラーはこれが初めての主演映画で、いきなりアカデミー主演女優賞にノミネートされた。ハワイ生まれの

    ローズ〜すべての歌い手とロックを心から愛する人々に捧ぐ
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    wfwf 2015/04/01
    伝説の映画『ローズ』の登場!!
  • 地獄の黙示録〜ジャングルの奥地に潜むクレイジーな静寂世界

    『地獄の黙示録』(Apocalypse Now/1979) その壮絶な映像や演出で貫かれた長時間フィルムを通じて、観る者に一定の体力や緊張を要求してくる映画があるが、真っ先に思い浮かぶのは『地獄の黙示録』(Apocalypse Now/1979)。 伝説の俳優マーロン・ブランドをはじめ、ロバート・デュバル、マーチン・シーン、デニス・ホッパー、ハリソン・フォードといった顔ぶれが登場するだけでも決して見逃してはならないが、それにしても製作エピソードのクレイジーさには事欠かない映画だ。 1976年3月に始まった撮影は、当初1200万ドルの予算で4ヶ月間で終わるはずだった。しかし、監督のフランシス・フォード・コッポラが「映画製作のプロセスが次第に映画のストーリーと似通ったものになっていった」と言うように、密林の奥地へと徐々に入り込んでいく。 フィリピンで行われた撮影自体も日増しに狂気沙汰に巻き込ま

    地獄の黙示録〜ジャングルの奥地に潜むクレイジーな静寂世界
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    wfwf 2015/03/25
    コッポラ監督が生涯を懸けた大作で描きたかったこととは?
  • マイ・プライベート・アイダホ〜23歳で逝ったリバー・フェニックスのロードムービー

    『マイ・プライベート・アイダホ』(MY OWN PRIVATE IDAHO/1991) 1993年秋、映画界で最も期待されていた若手俳優がドラッグの過剰摂取による心不全でハリウッドで亡くなった。その名はリバー・フェニックス。 86年の『スタンド・バイ・ミー』で注目され、88年の『旅立ちの時』では17歳でアカデミー助演男優賞にノミネート。その後は決して大ヒット作ではないものの良質な作品に出演し続け、これからと言う矢先の悲劇だった。まだ23歳だったスターのあまりにも早すぎる死は、世界中の若者たちに衝撃を与えた。リバーにはミュージシャンとしての一面もあったので、音楽ファンにも受け入れられていたヒップな役者だった。 そんなリバーの代表作と言われるのが『マイ・プライベート・アイダホ』(MY OWN PRIVATE IDAHO/1991)だ。ヒッピーの両親に育てられ、幼い頃から各地を貧しく放浪する人生

    マイ・プライベート・アイダホ〜23歳で逝ったリバー・フェニックスのロードムービー
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    wfwf 2015/03/18
    伝説の俳優と伝説の映画。
  • バード~モダンジャズの苦悩と歓喜を体現したチャーリー・パーカーの伝説

    『バード』(BIRD/1988) 音楽歴史を振り返ろうとする時、奇跡のようなムーヴメントが足跡のように刻まれていることに気づく。あるジャンルの音楽が大衆化/商業化すると、その反動として必ず新しい動きが出てくる。しかしその音楽もいつしかメインストリーム化していく。するとまた革新的な音楽がどこかでひっそりと産声を上げる……音楽歴史はそうやって積み重ねられてきた。いつだって“反抗(レベル)”が流れを変えてきた。 20世紀初頭に港町ニューオーリンズで生まれたジャズは、第一次世界大戦の影響で軍港閉鎖されると、シカゴやニューヨークといった都市部に北上して1920年代に発展。そして30年代の不況時代になるとスウィング・ジャズの時代に突入して、ビッグバンドが奏でる甘く夢心地な旋律が白人層の間で大衆化する。一方の黒人層には対照的にタフな音楽性を奏でるジャンプ・バンドなどが人気を博し、後のR&B誕生にも繋

    バード~モダンジャズの苦悩と歓喜を体現したチャーリー・パーカーの伝説
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    wfwf 2015/03/11
    音楽の歴史はいつだって“反抗(レベル)”が流れを変えてきた。明日3月12日は、ジャズと音楽を変えた男チャーリー・パーカーの命日です
  • ブルース・ブラザース〜33歳で逝った伝説のジョン・ベルーシ

    『ブルース・ブラザース』(THE BLUES BROTHERS/1980) 音楽を愛する人なら必見!という映画があるが、中でも『ブルース・ブラザース』(THE BLUES BROTHERS/1980)はその筆頭ではないだろうか。今更、解説不要なくらい“マスト”な作品だが、3月5日はジョン・ベルーシの命日でもあるのでその魅力を改めて振り返ろう。 1975年10月にスタートしたTVバラエティ『サタデー・ナイト・ライブ』にレギュラー出演していたジョン・ベルーシとダン・エイクロイド。二人がフロントマンとして立つブルース・ブラザースは、番組のファーストシーズン終了後の76年夏の一つの旅をきっかけにエイクロイドが違法経営するバーで発案され、メンバー集めを経て78年に番組の1コーナーとして開花した(誕生秘話はこちらから)。 その後、ベルーシが主演した映画『アニマル・ハウス』が大ヒット。ブルース・ブラザー

    ブルース・ブラザース〜33歳で逝った伝説のジョン・ベルーシ
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    wfwf 2015/03/04
    明日3月5日はあの伝説のジョン・ベルーシの命日です。キース・リチャーズが捧げた言葉にも泣ける。
  • 君がいた夏〜ジョディ・フォスターが余りにも美しいノスタルジー映画の名作

    『君がいた夏』(STEALING HOME/1988) 少年少女時代に、年上のお兄さんやお姉さんに恋した経験がある人は少なくないと思う。完全な大人の世界ではないが、かといって自分たちの世界でもない。自分たちが分かる部分とそうでない部分を持ち合わせていた年上という存在は、思春期で何とかバランスを保とうとする私たちには特別な輝きと魅力があった。身近にいれば、その人と会うことが楽しみでならなかった。 映画ではこの年上という存在は、ひと夏の体験ものとして描かれることが多い。例えば『ダーティ・ダンシング』や『おもいでの夏』といった名作では避暑地での出来事がノスタルジックに綴られていた。 そして『君がいた夏』(STEALING HOME/1988)は、そんな年上の存在とノスタルジーの要素に人生の再起というドラマを加味した作品として知られ、ジョディ・フォスターが余りにも美しくフィルムの中で呼吸をし、その

    君がいた夏〜ジョディ・フォスターが余りにも美しいノスタルジー映画の名作
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    wfwf 2015/02/25
    少年少女時代に、年上のお姉さんやお兄さんに恋をした経験があると思います。何かにひどく疲れたり落ち込んだ時、多忙すぎて周囲を顧みない日々を送っている時にこそ、独りで静かに観るべき1本があります。
  • パリ、テキサス〜再会と別離と放浪を描くロードムービーの最高峰

    『パリ、テキサス』(PARIS,TEXAS/1984) 深く愛を失った男がいる。仕事や金、家族や友人すべてを捨て去って、男は独り旅に出る。情報も時間も関係のない場所へ。傷だらけの心に刻まれた想い出だけを背負って。その果てには何があるのか? ──こんな放浪体験をしたことがある人がいれば、映画『パリ、テキサス』(PARIS,TEXAS/1984)はきっと特別な意味を持つことになるに違いない。でも多くの人は、現実や生活のしがらみで実行を断念することだろう。 放浪には勇気と覚悟が必要、と言うのは多くの人の感覚で、実際に移動する人にとっては必然な出来事に過ぎない。しかしどちらにせよ、孤独な魂は深く愛を失った男に影のようにつきまとう。まるでタフに生きていくための試練みたいに。 監督は『都会のアリス』『まわり道』『さすらい』といった物のロードムービーを作り続けてきた映像作家ヴィム・ヴェンダース。イメー

    パリ、テキサス〜再会と別離と放浪を描くロードムービーの最高峰
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    wfwf 2014/12/07
    ヴィム・ヴェンダースの最高傑作