苦楽堂通信インタビュー2015年4月12日号 『次の本へ』装画家に訊く─青山大介さん(神戸の鳥瞰図絵師)【第2回】 ぼくはなんで鳥瞰図絵師になったのか 文・苦楽堂編集部 神戸は元町(大丸前)に2014年8月27日に設置された「津波避難情報板」。青山さんの「港町神戸鳥瞰図」が使われている。土地勘のない観光客でも、海からの距離、自分が今どこにいるのかがわかりやすい。同じものが、三宮とハーバーランドにも設置されている。(撮影・苦楽堂) 神戸生まれの神戸育ち。子どもの頃から絵を描くのが好きだった青山さんは、ある日、鳥瞰図に出合い心惹かれる。その絵を描いていたのは石原正(1937-2005)。代表作「ある紐育の一日」をはじめ30点近い鳥瞰図を残した希代の鳥瞰図絵師だ。青山さんは憧れの石原さんに会いに行き「ちょっとだけですけど」修業の経験もできた。「ぼくも石原さんみたいになってみたい」と思った若者は、