1stフルアルバム「eureka(ユーリカ)」で存在感を刻みつけたきのこ帝国が、9カ月という短いスパンで新作「ロンググッドバイ」をリリースする。5曲入りのこの作品は、透明感や緊張感はそのままに、バンドが新しいフェーズで心地よく音楽を鳴らしていることを実感できる内容だ。青春の刹那的な思いや出来事とその喪失を日常の言葉で描いたこの作品についてボーカル&ギターの佐藤に話を聞いた。 取材・文 / 石角友香 インタビュー撮影 / 上山陽介 変わりましたね。「eureka」への反応がよくて、ライブに来るお客さんもぐっと増えまして。あと、より人が多く来るようなイベントにちらほら出るようになってきたし、バンドも演奏面で安定してきたというか、ダメなライブが減りましたね。 ──新しいお客さんから意外な反応はありましたか? 意外な反応は……、パッと思い浮かばないですね(笑)。ちゃんといろんな人が聴いてくれてよか