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ブックマーク / fujipon.hatenadiary.com (16)

  • 「ポジティブ」と「ネガティブ」に振り回される人たち - 琥珀色の戯言

    最近ネットで話題のこの話 ネガティブすぎて逆に凄いダイソー社長の発言 - NAVER まとめ ↑を読んでいて以前書いたこんな話を思い出しました。 僕の大学の同級生にTという男がいるのだが、彼はものすごく真面目なヤツだった。 研修医時代も、ずっと遅くまで仕事をしていたし、みんなが「そんなのあわてて取らなくてもいいよね」と言い合っていた認定医や専門医に、取得条件を満たすとすぐ合格していった。天才というよりは、究極の秀才型、というのが周囲の評価だったように思う。 あるとき、飲み会で、僕はTに尋ねたことがある。 「そんなに真面目に仕事ばっかりして、くたびれない? 僕なんか日常業務だけで一杯一杯なのに」 ほろ酔い加減だった彼は、こんなふうに答えてくれた。 「いや〜俺って当に『めんどくさいこと』が大っ嫌いでさあ……で、考えれば考えるほど、将来いちばんめんどくさくない方法っていうのは、さっさと資格をと

    「ポジティブ」と「ネガティブ」に振り回される人たち - 琥珀色の戯言
  • 「きっと何者にもなれない」あなたへ - 琥珀色の戯言

    参考リンク:先日、twitterでこういう言葉を拾いました。「きっと何者にもなれないオタクに限って、写真…カメラ極めようとするよね。」なんとなく同意するところなんですが、ここで質問です。自分を何者だと考えますか?(ザ・インタビューズ) この参考リンクの記事を読んでから、ずっと「僕は何者なのか?」と考えていた。 いやそもそも、何者になりたかったのだろうか? 僕の父親は医者だったのだが、仕事を終えたあとは飲みに外に出ることが多かった。 それで酔っぱらって帰ってきて、酒臭い息で説教されるのも悲しかったのだが、仕事のことではなく、「飲み屋での自分の顔の広さ」を自慢するのがすごくイヤだった。 「あなたは、何者なのだ?」って。 医者というご立派な職業についたからには、もっと仕事を熱心にやって、その世界で認められようとするのがスジではないか。 にもかかわらず、夜の街でのこと、「あんな人と知り合いなんだ」

    「きっと何者にもなれない」あなたへ - 琥珀色の戯言
  • 個人ブログの現在、そして、たぶん未来 - 琥珀色の戯言

    これを書いているのは、2011年の1月5日です。 いまの時点では、「ホームページ・ビルダー」を使って作られたような「個人サイト」は、もうほとんど死滅してしまっていて、その後隆盛を極めた「個人ブログ」も、すっかり斜陽コンテンツになってしまいました。 5年前くらいのブログ黎明期には、一般の雑誌にも「あなたもブログをつくって、友達作り! お金も稼げるかも!」というような記事がたくさん載っていたのですが、いまでは、「個人ブログ」を薦める声はかなり小さくなり、『mixi』などのソーシャル・ネットワーク・サービス(SNS)や『twitter』が「個人がネット上に発信する機会」の主役となりつつあります。 個人サイトから、個人ブログになって、「更新しやすさ」や「他人とのつながりやすさ」は、格段にアップしましたし、「ネット上で何かを発信するための敷居」も大きく下がりました。それは、とても喜ばしいことだと思う

    個人ブログの現在、そして、たぶん未来 - 琥珀色の戯言
  • 床屋での会話の憂鬱 - 琥珀色の戯言

    参考リンク:美容師や風俗嬢に会話は求められていない(はてな匿名ダイアリー) ↑のエントリや、このエントリへのブックマークコメントを読みながら、僕もいろんなことを思い出してしまいました。 といっても、風俗嬢との会話じゃないんですが。 僕はとにかく知らない人と話すのが苦手です。 いや、率直に言うと、知っている人とでも、あんまり意味の無い世間話とかしたくないんですよね。 「そんな時間があったら、を読んだほうが『効率的』なんじゃないか?」とか考えてしまうのです。 でも、「世間話をしてくる人を拒絶して、相手の機嫌を損なうのも怖い」のですよね。 それで、イヤイヤながらも、表面上は愛想よく返事をして、あとで自己嫌悪に陥ったりもするのです。 僕は昔から、床屋が大の苦手でした。 椅子にじっと座って、逃げ場のない状態で話しかけられるもダメだし、僕みたいなカッコ悪くて面白味のないヘアスタイルの男の髪を切るのは

    床屋での会話の憂鬱 - 琥珀色の戯言
  • 回転寿司「激安ネタ」のカラクリ ☆☆☆☆ - 琥珀色の戯言

    回転寿司「激安ネタ」のカラクリ−ファン必読! 偽装魚&インチキ代用魚総覧85種 (別冊宝島) 作者: 吾博勝出版社/メーカー: 宝島社発売日: 2007/01/12メディア: ムック クリック: 59回この商品を含むブログ (15件) を見る 出版社 / 著者からの内容紹介 日人の文化にすっかり溶け込んだ回転ずし。大人から子供まで、多くの日人に愛されています。しかし、安い物にはワケがあります。安さのヒミツは、決して企業努力によって成り立っているのではありません。このでは、激安店の厨房の舞台裏から、市場が見向きもしない“キズモノ”(死にマグロや養殖物の底物、浮き物、奇形魚)流通の暗部、煮アナゴなど外国産加工品の薬品漬けの問題、そしてブラックバスやナイルパーチなどの外来種を用いた偽装魚、インチキ代用魚の実態まで、、激安魚介類のヒミツに真正面から迫る邦初のホンカクです。 読んで吃驚

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  • 「用件のみになりますが失礼致します」 - 琥珀色の戯言

    理解不能なmixiルール(by 細い道('07/6/20)) 僕の場合は、基的に日記を「友人のみの公開」にしているのであまりこういった「ちょっとめんどくさいこと」に見舞われることはないんですけどね。「読み逃げ禁止」っていうサイトは、僕の記憶では、まだ「ホームページ・ビルダー」とかが雑誌の付録についていたような「個人サイト黎明期」には、そんなに珍しくなかったように思えます。実際は職場の人の悪口が3日分くらいしか書かれていない日記だけのサイトで「必ず足跡を残してね」って言われても「やなこったい!」って感じでしたけどね。というか「偶然遊びに来ました。サイト更新、がんばってくださいね〜」なんていう「足跡」なんて残されても、はっきり言ってどうレスしていいかわかんないしめんどくさいだけだと思うんですが。ああ、でも僕もサイトを始めて最初の頃は、アダルトサイトの宣伝書き込みにも、いちいち「うちにこんな宣

    「用件のみになりますが失礼致します」 - 琥珀色の戯言
  • 僕が『信頼の手』を離してしまったこと - 琥珀色の戯言

    ちょっとだけ「お休み」をいただきました。まあ、今回の「いただいた」というのは、当に誰かから「もらった」ってわけじゃなくて、「僕が自分自身の判断で勝手に休んだ」ってだけのことなんですけどね。 転勤があって時間に余裕が無かった(無くなることが予想された)のが最大の理由だったのですが、それ以外にも、僕自身が感じていた「閉塞感」みたいなものが積もって、「プライベート・モード突入」になってしまったのです。あともうひとつ、ちょっと時間が必要なことがあったのですけど。 しばらく休んでみて感じたのは、「僕の場合は、自分が何かを書こういう意志がないと、人が書いたものを読み流してしまうのだな」ということでした。不思議ですよね、書かなくなっても「読む」ということは全然変わりないはずなのに、自分がそこから何かを引き出そうという「野心」みたいなものがないと、読者として素直に楽しめる一方で、「引っかかり」みたいなも

    僕が『信頼の手』を離してしまったこと - 琥珀色の戯言
  • インターネット「鈍感力」のススメ - 琥珀色の戯言

    打たれ弱いと不幸なのか?(by「大きな声では言えないけれど」(4/11)) ↑を読みながら、はじめて自分のサイトで「ネットバトルめいたもの」をやったときのことを思い出してしまいました。あれは確か「死刑制度の是非」についての論争だったと思うのですが、自分のサイトの掲示板で、次々と繰り出される相手の「正論」に、「もうやめようよ。疲れたから……」と憔悴しつつも、眠れずに夜中に何度もドキドキしながら掲示板を覗きに行って、反論の書き込みがなければガッカリ、あればグッタリしていたのを今でも覚えています。ネット上とはいえ、他人と闘うというのは、かなり消耗するものではあるんですよね。さらに、その「バトル」は、それなりの数の人が見物しているわけだし。 2007年2月20日、小泉純一郎前首相が自民党幹事長室をたずね、中川幹事長・塩崎官房長官を前に「目先のことに鈍感になれ。鈍感力が大事だ。支持率が上がったり下が

    インターネット「鈍感力」のススメ - 琥珀色の戯言
  • あなたのニュースサイトが流行らない理由 - 琥珀色の戯言

    どらみそら。 - コメント付きニュースサイトが陥りやすいタブーとミス ↑を読んで思ったことなど。 僕はどちらかというと紹介していただく側なのですが、アクセス解析からリンクしてくれたニュースサイトを見てみたりすると、いろいろと考えることもあるのです。ニュースサイトの皆様には釈迦に説法というか失礼極まりない話かもしれませんが、ひらに御容赦を。 僕からみた「人気のあるニュースサイトの条件」というのは、「人気のある書店の条件」に近いイメージがあるのです。そこで、「人気のある、魅力的な書店」の条件を考えてみると、大まかに言って、次のようなものがあげられます。 (1)蔵書が豊富 (2)探しているを見つけやすい (3)そこでしか手に入らない(入りにくい)がある (4)新しいがコンスタントに入荷されている (5)接客がしっかりしていて、それでいてベタベタしているわけでもない。 (6)交通の便が良い

    あなたのニュースサイトが流行らない理由 - 琥珀色の戯言
  • 琥珀色の戯言 - インターネットの一番の問題点

    ↑の『孤独と不安のレッスン』というのなかに、こんな記述がありました。 「インターネットの一番の問題点は何だか、鴻上さんは知っていますか?」と、僕の芝居に来たお客さんが見終わった後、アンケートに書いてくれたことがありました。 「熱中して学校に行かなくなるとか、仕事がおろそかになるとか、夫婦関係が崩壊するとかじゃないんです。そんなことは、二次的なことです。一番の問題点は、『簡単になぐさめられること』なんです」 僕も何度も「簡単になぐさめられてもらった経験」がありますので、この「問題点」、とてもよくわかるような気がします。「簡単」であるがゆえに、それに依存してしまい、「現実に立ち向かう困難」を放棄してしまいがちになるのです。逆に、インターネットって、なぐさめる側もけっこう簡単になぐさめてしまう面がありますしね。その一方で「簡単に傷つけられてしまうこと」も少なくないのですけど。

    琥珀色の戯言 - インターネットの一番の問題点
  • 2006-12-13

    http://mantanweb.mainichi.co.jp/web/2006/12/9ds.html ↑に公開されている『ドラゴンクエスト9』の画面写真からすると、映像的には『ドラクエ8』の延長線上、という感じみたいです。PS2とニンテンドーDSのハード性能を考えても、少なくともビジュアル的には「劇的な進化」を遂げるとは考えにくいでしょう。『ドラクエ』のナンバリングタイトルは、これまで『ファイナルファンタジー』シリーズと比較して、映像的な精緻さには劣っていた印象があったのですが、『8』はかなりそういう「見た目の向上」がはかられていたタイトルだっただけに、この『9』でふたたび「ハード性能よりハードの普及度」「映像としてのインパクトよりも操作性・システムの新しさ」を選択したのは、ちょっと意外な気もしたのですけど。 『1』からの長年のつきあいの僕としては、正直、携帯ゲーム機の小さな画面で「時

  • 今年サイトでやり残したことは? - 琥珀色の戯言

    http://nouilles.s25.xrea.com/a-news2.cgi?date=2006.12.11 ↑を読みながらずっと考えていたのですけど、今の僕に関しては、「サイトでやり残したこと」って全然思いつかないのです。「やりつくした!」という満足感があるわけでもないけれども、「これ以上の何かができるわけでもないだろうな」という諦念もあるのです。そんなに目新しいことが書けるわけでもないし、医療業界の問題提起をして、闘っていくほどの気力もなく、創作をやるほどの余裕もなく。 アクセス数の上昇を目指すにしても、今の形式でやっているかぎりは、僕はもう「自分の能力としては、最上に近い結果」を出してしまったと思います。そして、多少数字が増えても、前みたいにワクワクしなくなってしまいました。初めて大手ニュースサイトにリンクしていただいたときには、リロードするたびにカウンターがガンガン回っていくの

    今年サイトでやり残したことは? - 琥珀色の戯言
  • 「ブックマークされないエントリ」の重要性 - 琥珀色の戯言

    僕はけっこうアクセス解析を見るのが好きなのですけど、先日、「まなめはうす」(http://homepage1.nifty.com/maname/)さんに http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060807#p1 ↑の「週末のフール」(伊坂幸太郎著)の感想を「関連」としてリンクしていただいたので、久々に自分でも読み返してみました。それで、自分で言うのもなんですが、「ああ、僕ってけっこう一冊のでいろんなことを考えているなあ」「けっこう良いこと書いてるなあ」と感心してしまったのです。当にお恥ずかしい話なんですが。いや、他人にとっては、「なんじゃこりゃ?」というような的外れな感想なのかもしれないんだけど。 この「琥珀色の戯言」を読んでくれている人というのは普段は1000人弱くらいで、大きなブログ・サイトにリンクしていただいたときで、その2〜3倍なのだけれども、そのくら

    「ブックマークされないエントリ」の重要性 - 琥珀色の戯言
  • そこまでしてブログを更新せねばならぬ理由 - 琥珀色の戯言

    「嫌いなブログの利用法」(http://d.hatena.ne.jp/fujipon/20060929#p)というエントリのブックマークコメントのなかに、 そこまでしてブログを更新せねばならぬ理由が分かりませぬ。 というのがあったのですけど、基的には僕もその意見に賛成です。わざわざ他人の悪口や揚げ足取りをやってまで、「ブログを更新しなければならない理由」なんてないですよね。ただ、人というのは自分のやっていることのすべてに理由を見出しているわけではないのも事実だし、その人の置かれている状況によって「理由」は違っていることもあるのです。 僕は仕事でいろんな人と接するのですけれども、やっぱり、「そんな歳なのに畑仕事をしなくてもいいんじゃないの?」とか「38度の熱があるのにわざわざ会社に働きに行く必要があるの?」なんて言いたくなるときってあるんですよね。 いや、率直に言うと、彼らには「必要」なん

    そこまでしてブログを更新せねばならぬ理由 - 琥珀色の戯言
  • 「お前は最近面白くない」 - 琥珀色の戯言

    「最近の○○はつまらない」なんて、世間ではよく言われますよね。正直、僕のサイトも最近面白くないんじゃないかと思うし、そういう声も聞こえてきます。「昔はもっとイキオイがあったのに」とか「マンネリ化してますよね」とか。 いや、それはもう、認めざるをえないところもあるんですよね。僕も書いていて「うーん、こういう内容の話、前にも書いたよなあ」なんて思うことが最近は多いのです。同じ人間の「引き出し」なんて、所詮、限界があります。 実際、中島らもさんや原田宗典さんといった「有名エッセイスト」たちですら、出版されているエッセイ集を何冊も読んでいると、「あっ、こういう話、前にも読んだことがあるなあ…」と思うことはありますし。ちなみに、中島さもさんには、「先月と全く同じ内容のエッセイを人も気付かずに編集者に渡した」という伝説があるらしいです。それはそれで信じがたいのだけれども。 http://d.hate

    「お前は最近面白くない」 - 琥珀色の戯言
  • 2006-01-19

    http://rwanda.hp.infoseek.co.jp/index.html 僕はまだ未見なので、内容について語ることはできないのですが、id:zawさんの http://d.hatena.ne.jp/zaw/20060115#p1 を読んで、深く頷いてしまいました。この映画の日公開を多くの人が望んだのは、「アフリカを救おう」というより、「良い映画らしいから、日でも観たい」という気持ちからだったはずです。でも、そのことに対して、「世界の現実も知らずに……」みたいに冷水をぶっかけようとする人たちもいるんですよね。結局、こういう人たちの多くは、当に世界の現実のことを考えているというよりは、単に「自分がいかに世界の現実のことを考えている素晴らしい人間か」を周囲にアピールしたいだけなのだと思います。 id:TomoMachiさんが、 http://d.hatena.ne.jp/Tom

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