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ブックマーク / newsweekjapan.jp (14)

  • 楽天「英語公用語」にツッコミ

    ネット通販大手の楽天が、2012年末までに英語を社内の公用語にする。それを象徴するかのように、三木谷浩史会長兼社長は6月30日、東京で日人記者相手に英語で会見した。なかなかうまい演出だった。 世界企業として成長するには全社員に英語が必要というわけだ。既に経営会議や全体の「朝会」は英語で行われているという。1企業の社内ルールにすぎないけれど、日人と英語をめぐる論争を刺激することは間違いない。 楽天英語公用語化は、ちょっと思いつくだけでもツッコミどころ満載だ。 例えば、外国人社員が入った会議で英語を使うのなら分かるが、日人だけの会議やメールで英語を強制することにどんな意味があるのか。英語力を特に必要としない分野で優秀な社員もいるはずだが、そうした社員を追い出したらデメリットのほうが大きいのではないか。英語を社内公用語にしなくても、英語を使える人材を揃えておけば、デメリットなしに同じ効果

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    wideangle 2010/07/04
  • ブルカを着る自由まで奪うな

    ちょうど3年前の5月、休みを利用してイランの友人を訪ねた。着陸直前になると、お決まりの機内アナウンスが。「女性の方はヘジャブ(ヘッドスカーフ)を着用してください」 うっとうしいけど仕方ない。郷に入れば郷に従え。日でストールとして使う1枚をかぶった。 1週間の滞在中は友人宅に居候させてもらった。彼女は20代後半。おしゃれしたい女心はどこも同じ。色やデザインの違う、何十枚もあるヘジャブの中から、その日の服装に合う1枚を選ぶ。当は前髪を出しちゃいけないのだが、ゆるめにかぶってできるだけ前髪を出す。 でも出かける前には母親のチェックが入る。彼女のママさんは、どちらかというと保守的。「ちょっと派手すぎるんじゃない?」と、着替えさせられた日もあった。ママさん自身の考えもあるが、娘が外で「服装の乱れ」で風紀警察に注意されないように、という心配もあった。 ママさんは服装もヘジャブも地味めで、髪も一切見

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    wideangle 2010/07/04
  • ブスお断りサイトが「美の遺伝子」放出

    世界最大の美男美女サイト、ビューティフルピープル・ドット・コムが、「自分は醜くても美しい子を産みたい人」に精子や卵子をお裾分け 赤ちゃんをかわいいと思わない人などいるだろうか──いや、ある会社の正確な問いかけはこうだ。「美しい赤ちゃんを望まない人などいるだろうか」 会員が美しいと認めた人しか入会できない外見至上主義の出会い系サイト「ビューティフルピープル・ドット・コム」は最近、地球上にもっと美しい人間を増やすため、会員の精子バンクと卵子バンクのサービスを始めた。 60万人以上の会員を持ち世界最大の美男美女コミュニティーを自任する同サイトによればこれは、美しい人の精子や卵子を求める人々の生殖ニーズを満たす画期的サービス。 契約者はすでに200人を越えたと、同サイトのグレッグ・ホッジ専務は言う。仮にあなたが美人でなくても大丈夫。創業者のロバート・ヒンツは報道発表で次のように言っている。「美しく

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    wideangle 2010/06/25
  • iPadは新聞も雑誌も救わない

    インターネット時代が訪れる前の話。イタリアの哲学者ウンベルト・エーコは、アップルとマイクロソフトの違いをカトリックとプロテスタントの違いに例えた。 マイクロソフトのパソコン用OS(基ソフト)MS-DOSを基にしたオープンな世界では、「救済」に至る道も百人百様。だが、唯一の正統な教会たるアップルのマックOSの世界では、「信者は何から何まで教会の指示に従わなければならない」。 今や「キリストのタブレット」とまで呼ばれるほどのiPadの好調とともに、アップルのカトリック的傾向は加速しているようだ。 発表前のiPadは、単なる企業秘密というより宗教的神秘に覆われていた。宗派の指導者たるアップルのスティーブ・ジョブズCEO(最高経営責任者)は、今や十字架と同じくらい認知度が上がったアップルロゴの下に集った「ミサ」で、彼の「奇跡的で革命的な」新製品に祝福を与えた。 この比喩に従えば、iPad向けにコ

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    wideangle 2010/06/24
  • ツイッターで国家の敵を密告せよ

    昨年、イランの改革派が政府によるデモ鎮圧の状況をツイッターで世界に発信すると、活動家はツイッターが改革と自由をもたらすツールだと称賛した。だが一転、南米ベネズエラではチャベス大統領がこれを弾圧に利用している。 チャベスは今年1月までツイッターはテロリストの「武器」だと非難していたが、今では熱心なツイッター信者。彼のアカウントはベネズエラで最も人気が高く、フォロワーは50万人以上。フェースブックやブログも駆使する。 ただしウェブの開放的で民主主義的な精神とは程遠い使い方だ。チャベスはツイッターやブログで、国民にお互いを監視し合うよう勧めている。 チャベスはボリバル主義(中南米の対米従属から政治経済的自立を目指す思想)者に対して、国家の「敵」、つまり富裕層に目を光らせるためにツイッターを活用するよう命じた。「私のツイッターはあなたたちが彼らを糾弾するためにある」。チャベスはこうしたツイートによ

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    wideangle 2010/06/15
  • さよならアップル、こんにちはグーグル

    もううんざり アップルの市場独占で未来は暗くなる?(iPhoneとアプリ「エコファインダー」) Robert Galbraith-Reuters iPhoneのキャリアであるAT&Tのひどいサービスにほとほと嫌になっていた私は、ベライゾンの携帯電話HTCインクレディブル(OSはグーグルの「アンドロイド」を搭載)に乗り換えることを真剣に検討していた。 そして今日(5月20日)、新OS「アンドロイド2.2」が発表されるのを見て決断した。 バイバイ、アップル。iPhoneはもういい。当にサヨナラだ。 アップルがAT&Tの通信網と決別しようが、ベライゾンと手を組もうが関係ない。色々なブログに書かれているように、そうなるかもしれないし、ならないかもしれない。 これまでは、ベライゾンの通信網でiPhoneが使えればうれしいと思っていた。 でも、もう違う。 アンドロイド2.2(通称Froyo)はiPh

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    wideangle 2010/05/22
    ほんとかいな
  • アメリカから見た普天間劇場

    米軍基地の問題についてアメリカはどう思っているんでしょうか。テレビ番組などでそう訊かれることがよくあるが、答えは「アメリカ」が何を指すかによって変わってくる。ホワイトハウスか。国務省か。国防総省か。海兵隊か。議会か。それぞれ思惑も優先順位も、判断基準も違う。外交問題や経済政策でもそうだが、アメリカとひとくくりにして「こう思っている」と言えることは実際にはほとんどない。 在外米軍についてワシントンの官僚が実情をろくに把握せず、現場の制服組が途方に暮れたりブチ切れたりすることはしょっちゅうある。中東政策はワシントンの中でも常に意見が分かれ、とくにブッシュ前政権ではホワイトハウスに各省、副大統領、ネオコン、中東ロビーが入り乱れて収拾のつかないことになっていた。 普天間問題については、アメリカ側の当事者、利害関係者、外野のグループは今、どう思ったり感じているのだろうか。それぞれの胸の内を勝手に想像

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    wideangle 2010/05/20
  • 日本を滅ぼすのは外人じゃない

    今週のコラムニスト:レジス・アルノー 現代社会において、移民ほど重要な問題はない。最近、私はそのことを改めて痛感した。 ある夕会で、フランス人の客人2人が日経済について激論を交わし始めた。在京14年のエコノミストは、日には若い世代が少ないため「日が将来生き残るには移民を受け入れるしかない」と主張した。すると、日で24年間銀行員として働いた経験のあるもう1人が、にべもなく言い返した。「だが、ヨーロッパの将来にとって最大の問題も移民だ」 グローバル化は、すべての文化的、人種的、地政学的な壁を取り払ってくれると思われた。200年前のフランス革命が掲げた夢、つまりすべての人間が共通のルールの下で暮らす時代がようやく到来した、と。 世界の国々は、異なる文化や人種の人々が互いに高め合いながら平和に暮らすカリフォルニア州のようになるだろう。そうなれば、「世界規模の移住傾向」にはばかることなく抵

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    wideangle 2010/05/20
  • スポーツ選手の大量立候補に思う

    スポーツ選手が政治家に転身するのは、個別のケースとしては悪いことではないと思います。当選した後は、否が応でも政界の中であるいは世論の目にさらされて行くわけで、適性はすぐに露見してしまうでしょうし、そう考えたときに他の職業からの転身組と比較して、生き残る確率がそう低いわけでもないと思うからです。 確率が低いわけではないというのは、何と言ってもコミュニケーション能力の点で経験を踏んでいるからです。例えば、アメリカの大学入試では、スポーツの実績が非常に重視されますが、そこには「健康な精神は健康な肉体に」というイデオロギーも多少ありますし、過酷な練習に耐えて過密スケジュールを消化する自己コントロール能力が鍛えられるからという理由もあります。ですが、一番の理由はコミュニケーション能力でしょう。 勝負や記録という「ゴマカシのきかない」現実に直面し、プレッシャーのかけられた中で、現実と向かいながら事実確

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    wideangle 2010/05/13
  • オバマの「日本冷遇」は誰も責めない

    ジョン・ボルトン元国連大使らの米保守派が外交政策で執拗に批判しているのは、バラク・オバマ大統領がアメリカと対立している国より同盟国に冷たい、ということだ。 彼らに言わせれば、オバマはイランよりイスラエルに冷たいし、中国よりもインド、ロシアよりも東欧諸国に冷たいという。 そうした批判の多くは誇張されている。どう考えても、アメリカがイスラエルよりイランを厚遇しているなどと言えるはずがない。オバマの現実主義的な外交戦略が具体化してきたために不満が湧き出た面もあるだろう。 それでも、私がすぐに3つの例を思いつけたのは、保守派の言い分にも一理あるからだろう。面白いのは、オバマが冷遇している同盟国の例として誰も日を挙げないことだ。 ちょっと驚きだ。日は先に挙げたどの国より古い同盟国で、極めて重要な国なのだから。英フィナンシャル・タイムズ(FT)紙によると、最近の日米関係は問題だらけで危機にさらされ

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    wideangle 2010/04/25
  • 巨乳レストラン「フーターズ」の社長が皿洗いとして自社の店に潜入!

    「アンダーカバー・コップ」というと身分を隠して潜入捜査する警察官のことだが、米CBSテレビの『アンダーカバー・ボス』は、大企業のCEOが自社の末端の労働者として仕事の現場に潜入する番組。 たとえば全米のゴミ処理を独占するWM(ウェイスト・マネージメント)社のCEOがゴミ回収の仕事に就く。周囲は彼が社長だとは知らない。テレビカメラは撮り続けているが単なる取材だと言われている。だからゴミ回収車のドライバーが社のCEOを「このオッサン、いい歳して全然使い物にならないな!」と怒鳴りつけたりする。ボスは初めて社員の苦しみ、生活の厳しさを知り、待遇改善の必要を感じたりする。 先週の「アンダーカバー・ボス」はフーターズの社長コビー・ブルックスだった。フーターズは巨乳レストラン・チェーンだ。ウェイトレスはみな巨乳、それがピチピチのタンクトップとホットパンツでむちむちぷりんと客を迎える。女の子の乳と尻と太

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    wideangle 2010/02/19
  • ツイッターはハイチを救えない

    昨年夏に行われたイラン大統領選後の暴動は、世界初の「ツイッター革命」といわれた。だとしたら、1月12日にハイチを襲った大地震は世界初の「ツイッター災害」だ。 2004年のインド洋大津波や翌年のハリケーン・カトリーナ以降、メディアの環境は激変したが、ハイチ大地震ではそれが顕著に表れている。ハイチの最新ニュースを読み、共感を示し、援助の方法を調べるために、世界中のツイッターユーザーがサイトにアクセス。ハイチは瞬く間に、ツイッターの「人気のトピック」に躍り出た。 この波に乗ろうと、ニューヨーク・タイムズやCNNなどの既存大手メディアも、ニュースをリストアップするツイッター内の機能を利用し、現地からのアップデート情報を集めたコーナーを設けている。ツイッター熱は、地震発生からしばらくしても衰えなかった。地震から1週間以上経った1月20日には、首都ポルトープランスでの余震をめぐってアクセスが集中し、サ

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    wideangle 2010/02/01
  • オバマはどうして「90度のお辞儀」ができたのか?

    オバマ大統領が訪日中、赤坂御所の天皇皇后両陛下を訪れた際に、車寄せでの初対面にあたって「90度のお辞儀」をしたというのが、話題になっています。私は見ていませんが、FOXニュースなどの保守系メディアが批判しているようです。確かにアメリカ人の半分ぐらいの人の感覚からすると、「自分の国を代表する大統領が、他国の元首に対して90度頭を下げるというのは、自分を含めたアメリカ人が卑屈になったよう」だということになると思います。 その背景としては「お辞儀」という文化アメリカにはないということがあります。政治家にしても、芸能人にしても、スピーチの前後に壇上でお辞儀をするということはありません。コンサートや、オペラ、演劇などで拍手に応えてのお辞儀はありますが、あれは「ヨーロッパから来た舞台上の特殊な習慣」という理解がされています。何よりも相手の目を見るのが礼儀であって、握手をするときも目線を下げてアイコン

  • iPhoneアプリ開発者の貧乏度

    世界で最もホットな多機能携帯電話iPhone向けのソフト開発は、マニアがひと山当てることのできる新ゴールドラッシュだと宣伝された。アップルが専用ソフトを配信するアップストアを始めて1年半たつが、何人の大金持ちが生まれたのだろうか。 アップルは発表しないが、12万5000人の開発者の大半は利益を出せないでいるらしい。人気ゲームの開発者の利益でさえ、一般の想像をはるかに下回る。初期投資すら回収できない例も多い。 米調査会社フォレスター・リサーチによると、ソフトの開発コストは平均2万~15万ドルだが、価格は1個2.5ドル。アップルは初めて持ち込まれたソフトの60%を採用しない。これまで採用された8万5000のソフトのうち、元が取れると思われるのは数百だけだ。 起業家デーブ・バーナードは親から2万4000ドルを借り、出張するビジネスマン向けに車の走行距離と経費を記録するソフト「トリップ・カビー」を

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    wideangle 2009/10/29
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