前回までで、アセンブリを作成し、配置し、ロードするまでの一連の流れを解説した。しかし、世のソフトウェアの常で、エンド・ユーザーのマシンにすでに配置したアセンブリには、そのあと必ず何らかの不具合が見付かる。また、新機能の追加も行われるだろう。パフォーマンスを上げるためのチューニングも行われる。その結果、アセンブリはバージョンアップする。 ソフトウェアのバージョンアップは、開発者にとってもエンド・ユーザー(システム管理者)にとっても頭痛の種だ。バグは直してほしい。だが、その結果新しいバグが生まれていないだろうか? ほかのアプリケーションが動かなくなってしまわないだろうか? 今回は.NET Frameworkに組み込まれているバージョン管理機能を解説しよう。なお、バージョン管理機能は、厳密名付きアセンブリでないと使えない。あいまいな名前のアセンブリはバージョン管理の対象にならないので注意してほし