ロボットは私たちの日常生活にどんどん浸透している。工場では産業用ロボットが車の部品を組み立て、家ではロボットが掃除をし、芝を刈る。子ども部屋では、恐竜や犬の形をしたロボットが子どもの相手をする。 こうしたロボットに共通するのは、ボディが金属や合成樹脂などでできているために硬いことだ。硬ければ頑丈ではあるが、しなやかではない。非常に正確に作業できて疲労することもないが、一定の条件下でなければ機能できない。 国の重点研究分野の一つに、国家主要研究(NFS/PRN)ロボット工学がある。連邦工科大学チューリヒ校およびローザンヌ校、チューリヒ大学、ダレモレ人工知能研究所が国からの支援を受けて様々な観点からロボット研究を行っている。国家主要研究ロボット工学の期間は2010年から2014年までで、予算は約3500万フラン(約37億円)。 国家主要研究ロボット工学には以下の五つのプロジェクトがある: ・バ