(CNN) スペイン東部バレンシア州にあるブニョール町、住民や観光客らが1時間にわたってトマトをひたすら投げ合う年恒例の祭り「ラ・トマティーナ」が29日までに始まった。参加者は約2万人。 飛び交うトマトの量は約130トンで、町で観光客らに惜しみなく配られる。投げ合い開始は、参加者らが故意に滑りやすくした木の棒の先にくくり付けられた大きなハムの塊を登って取り除き、大砲が鳴り響いた時となる。 参加に当たっての規則は多くないが、安全対策としてゴーグル持参が勧められ、投げる前にトマトをいったんつぶすのが作法。ガラス製のボトルをどさくさで投げ込んだり、他の参加者の服を引きちぎったりするなどはルール違反となる。 今年は大会史上初めて参加料を求めることになり、10ユーロ(約1300円)を徴収した。また、参加者の数が膨れあがり、安全対策上の懸念があるとして半減に踏み切った。