新型コロナウイルスの感染爆発によって今年は多くの企業が深刻な打撃を被った。しかし中国家電大手の美的集団(Midea Group、以下Midea)は層の厚い製品ラインナップと海外市場に助けられ、大きな損失は免れたという。 今年8月末に発表された財務諸表から見ると、Mideaは今年上半期の売上高が前年同期比9.5%減の1397億元(約2兆1900億円)、うち海外事業による売上高が全体の44.46%に当たる618億3400万元(約9700億円)で、こちらは前年同期比0.44%減にとどまった。 Mideaは主力のエアコンに加え、生活家電(キッチン家電、冷蔵庫、洗濯機、各種小型家電)、ロボットおよびオートメーション設備の三大カテゴリーを展開するが、新型コロナ禍において、大型製品は出張設置サービスを取りやめざるを得なかった反面、小型家電は「巣ごもり需要」を受けて急成長、業績の低下を緩和した。 Mide