きっかけは昨年5月だからちょうど一年になる。 大熊肇さんから岩田母型の「弘道軒清朝四号清刷」の画像データを頂いた。 全60枚のうち仮名が4枚、re-printが4枚あり、漢字は52枚、一枚に12字8行の96字が収まっているので、4900字ほどの漢字が刷られている。 活字ケースから順に取り出して組み付けたのだろうが、突然部首が飛んだり、同じ部首でも頻用字と稀用字に分かれていたり、正字が別になっていたりするので、整理しないといけないと、とりあえずUCS順にしようとチェックしていた。しかし、『活字印刷の文化史』の仕事が始まったところで一時中断、そのまま放り出していた。 先日から画像を一字ずつ切り出す根気のいる作業を開始、現在2819字になった。 やっと半分を過ぎたところだが、じつは更に「津田三省堂の正楷書」と「森川龍文堂の正楷書」(小宮山博史先生から総数見本帳のコピーを頂いた)があとに続き、更に