第30回日本SF大賞(日本SF作家クラブ主催)が6日、故・伊藤計劃(けいかく)さんの「ハーモニー」(早川書房)に決まった。伊藤さんは気鋭のSF作家として期待されながら、がんのため今年3月に34歳の若さで死去した。「ハーモニー」はSFファンの投票で選ばれる今年の「星雲賞」日本長編部門も受賞している。
紀伊國屋書店のバーゲンブック専門店(「アウトレットブック by Kinokuniya」) が、梅田にオープンしたと聞いたので見学してきましたが、がっかりするほどつまらない店でした。“阪急古書のまち”という立地からすると、少しはまともな本が揃っているのではと期待していたのですが、大部分は実用書やムック類で、それも平積みや表紙展示が多く、スーパーなどでのセールとたいしてかわらないような品揃えでした。うちの店は東京の特価本問屋から、目録を見て仕入れているのですが、現物を見ないとわからない本も多いので、参考になればと出かけたのに何の役にもたちませんでした。「梅田経済新聞」によれば、「約1万点を販売」とのことですが、10坪程度の小店にゆったりとした展示ですから、せいぜい数千点でしょう。 “阪急古書のまち”は14区画あるようですが、古本業界も不景気なよう で、ふつうの古書店は半分くらいに減っています。
自著についての営業系エントリは極めて不愉快なのだが、出版社からこのブログで、読者をアマゾンから書店に誘導しろとの指示があった。ひえーっ! 発売以来、アマゾンではほとんどの期間売り切れなのだ。発売時には1位だったのだが、どんどん順位が下がる。そりゃそうだ。売っていないのだ。ところが、街の書店では余ってるらしい。 そこで、読者にアマゾンではなく書店で買ってほしいと、このブログで伝えろと版元は言うのである。凄すぎる。売れてるチャネルには商品を供給しないで、売れていないチャネルに過剰に流したあげくに、顧客を競合メディアで誘導しようというのだ。 経済・経営のダイヤモンド社にしてこのありさまだ。アマゾンがエライとか、街の書店がエライといかいう問題ではない。おそらく出版界全体が時代から取り残されているのである。
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