東日本大震災前に来日し、新作「ツーリスト」をアピールしたジョニー・デップ=3月3日、東京都港区六本木 (栗橋隆悦撮影)(写真:産経新聞) 映画スターが来ない…。長引く福島第1原発事故の影響で、欧米から映画の公開に合わせた大物スターや監督の来日が3月中旬以降、ばったりと絶えた。映画ファンはスターを招いたイベントが開かれないことを寂しがり、映画業界では「宣伝が盛り上がらない」と頭を抱えている。(岡本耕治) 「ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2」(15日公開)は、2001年公開の第1作以来、10年続いたシリーズの完結編。前評判も良く、ダニエル・ラドクリフ(21)、ルパート・グリント(22)、エマ・ワトソン(21)の主演3人の英国俳優が来日し、大々的に完成披露試写などのイベントが展開されると予想された。 しかし、今回は「多忙」を理由に、3人はおろか、デビッド・イエーツ監督の来日もない。第2