タグ

2011年6月28日のブックマーク (6件)

  • 「放射能を抜く食べ方」は意味がない

    テレビ番組や週刊誌などが「放射能を抜くべ方」を盛んに特集しています。やれ、「焼くのではなく煮物を」「牛乳よりチーズやバターを」「魚は内臓を捨てて」……。これらに根拠はあるのでしょうか? 煮たり茹でたりがよいのは、たしかだが…… 文献等によれば、焼くのではなく煮物を、というのは当。東京電力福島原子力第一発電所の事故では、主に放射性ヨウ素と放射性セシウムが放出されました。放射性ヨウ素は、放射線を出して安定化するまでの期間が短く、放出されたほとんどの放射性ヨウ素はすでに、放射線を出す力を失っているので、もう気にする必要はありません。一方、放射性セシウムの一部の種類は、影響が長く続きます。そして、この放射性セシウムは水溶性です。 品を焼いたり揚げたりすると、水分のみが蒸発して放射性セシウムは残ってしまいます。しかし、煮物にしたりゆでたりすると、放射性セシウムの一部は煮物やゆで汁に溶け出して行

    「放射能を抜く食べ方」は意味がない
  • 外科医も納得"正露丸が効く"理由

    川崎医科大学卒業後、大阪大学論文博士課程修了。日外科学会指導医。日消化器外科学会専門医。現在は大幸薬品社長。著書に『カリスマ外科医入門』『肝癌の熱凝固療法』がある。 外科医のつぶやき 現在は製薬会社役員である外科医師による医療エッセイ。患者の知らない医師の世界。病院の内側が覗ける、ここだけの話が満載。 バックナンバー一覧 小学生のころのある日を思い出す。学校から帰って冷蔵庫を開け、真っ先に牛乳を飲んだところ、口の中に何かゼリー状の塊を感じあわてて吐き捨てた。「お母さん、この牛乳腐ってる!」という私に「ごめん、ごめん、腐ってた? お口洗って正露丸飲んだら大丈夫、大丈夫」と薬箱から正露丸を取り出す母。 当時、何か変なものをべたときやお腹の調子が悪いときは、いつも正露丸を飲まされた。歯痛にも正露丸を詰められた。子どもながら私も、正露丸はよく効く薬だなと感心していた。 最初の外科研修先だった

    外科医も納得"正露丸が効く"理由
  • 善悪判断とその理由付けは全く別

    善悪判断とその理由付けは全く別のプロセスであることを示した、University of Virginiaの心理学者Jonathan Haidt教授の実験がある。その中でも有名なのがこれ:[JONATHAN HAIDT (2005/08) on The Believer] THE BELIEVER: I want to start out talking about the phenomenon you call “moral dumbfounding.” You do an experiment where you present five scenarios to a subject and get their reaction. One of these scenarios describes a brother and sister Julie and Mark vacationin

    善悪判断とその理由付けは全く別
  • 反証可能性メモ

    理論が科学である条件として証明可能・反証可能というものがある。 ちなみに、インテリジェントデザインだと「自然法則でも偶然でも説明できなくて意味ありげなものはデザイン」なので、「自然法則でも偶然でも説明できなくて意味ありげなものは、???のせい」と勝負がつかない。従って、肯定も否定もできず、証明不可能かつ反証不可能になる。(また、隙間が埋まっても、他に隙間がある限り、インテリジェントデザインは否定されない。) "進化論"を反証する方法としてTalkOriginsの挙げる反証可能性は: a static fossil record; 静的化石の記録 true chimeras, that is, organisms that combined parts from several different and diverse lineages (such as mermaids and cent

    反証可能性メモ
  • (ポアンカレ予想) 変人数学者のグリゴリー・ペレルマンの素顔をとらえる : 銃とバッジは置いていけ

    2011年06月27日 カテゴリ面白動画-凄い (ポアンカレ予想) 変人数学者のグリゴリー・ペレルマンの素顔をとらえる 6月13日は、世界で最も有名な数学者の1人、グリゴリー・ペレルマンさんの誕生日。ポアンカレ予想を解決したロシアが誇る天才数学者です。あらゆる賞を断り、賞金も断り、人との接触を絶ち母親と一緒に古アパートで母親の年金に頼って暮らす、そんな彼にテレビ局が突撃インタビュー。 「面白動画-凄い」カテゴリの最新記事

    (ポアンカレ予想) 変人数学者のグリゴリー・ペレルマンの素顔をとらえる : 銃とバッジは置いていけ
  • タイミングがあわずに採り上げられないのがとても残念。今後日本のインフラ更新や維持のためにすべきことを具体的にまとめたよい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」

    朽ちるインフラ―忍び寄るもうひとつの危機 作者: 根祐二出版社/メーカー: 日経済新聞出版社発売日: 2011/05/25メディア: 単行購入: 41人 クリック: 617回この商品を含むブログ (20件) を見る これはとてもよいだし重要なテーマを扱っているので、スペースやタイミング的な問題で採り上げられないのは残念。上下水道や学校その他、各種の公共インフラ(書では主に地方自治体負担分)がどんどん老朽化しており、改修更新が必要なものがどんどん増えている。そのための公共投資は莫大なものとなるので、いまから戦略的に考えておかないと大変、というもの。 その計算方法と今後の資金確保の方策などはきわめて具体的で現実的。高度成長期の想定で作られたインフラをそのまま維持することはできない。やはり人口減少に伴い、必要インフラが減ることを考え、優先順位をつけて経費を圧縮しつつ、インフラの廃止を考

    タイミングがあわずに採り上げられないのがとても残念。今後日本のインフラ更新や維持のためにすべきことを具体的にまとめたよい本。 - 山形浩生の「経済のトリセツ」