イタリアのベルナルド・ベルトリッチ監督が曲者マーロン・ブランドを配して作った72年の問題作。やや遅れて学生時代に見たときは不条理な男女の関係が難解でしたが2回、3回と見るうちに意味を追い求めるのではなく、映像と音楽を感じ取ればいいのだと思うようになりました。 さてこの『ラストタンゴ・イン・パリ』で起用されたのがタンゴの国のテナー吹きガトー・バルビエリ。彼を抜擢したのがこの映画の評価をぐっと高めたといえるでしょう。ガトーの哀愁漂うテナーは演歌調でサイコーです。 映像はガトーの再演ライヴの模様。案外最近のものかもしれません。 ベルトリッチ監督はこの後「1900年」「ラスト・エンペラー」「シェルタリング・スカイ」と一般受けもする大作を次々発表していきます。 ----------------- ↓サウンドトラックはこちら http://jp.youtube.com/watch?v=3x4UOsLC