結婚というのは素晴らしい。 好きな女の子とずっと一緒にいられるから。 世界が認めてくれる。 「君たちは家族だよ」と。 誰かと会うとき、 僕は照れながら、でも誇らしく、 となりにいる妻を「妻です」と紹介する。 僕たちが結婚式を挙げたのは、 妻の故郷にある小さな教会で、 イタリア人の神父様がいた。 妻は幼い頃にそこで洗礼を受けていた。 結婚するまでの数ヶ月間、 僕らは毎月教会に通って「勉強会」をした。 神父様からマンツーマンで、 結婚とはどういうものか、夫婦はどうあるべきか、 などなどを教わるのだ。 僕はクリスチャンではないけれど、 カトリックの神父様に結婚式をお願いする場合、 こういう勉強を経てからでないと、 神父様は結婚を承認してくれないのだ。 そういう仕組みはすごく正しいなと思ったし、 古い建物の小部屋で難しい話を聞くのは、 中学校か高校に戻ったみたいで懐かしかった。 何より神父様に会う