「僕たちを排除するのではなく、個々の差を認め合ってほしい」と訴えるジュンイチさん。その意見に異論はないが、では具体的にどんな差があるのか、ともに生きるにはどんな支援が必要なのか――(編集部撮影) 現代の日本は、非正規雇用の拡大により、所得格差が急速に広がっている。そこにあるのは、いったん貧困のワナに陥ると抜け出すことが困難な「貧困強制社会」である。本連載では「ボクらの貧困」、つまり男性の貧困の個別ケースにフォーカスしてリポートしていく。 今回紹介するのは「障害者雇用で働いても配慮なしの状態になって、結果としてキツくなり辞めてます」と編集部にメールをくれた30歳の男性だ。 【写真】「生活保護は惨めじゃないですか」と拒絶するジュンイチさん ■たいてい「ひとつの結論」にたどり着く 「発達障害なんて周りに迷惑をかける“社会毒”」 「障害年金をもらって生かされてるだけなら、国益のためにも消えちゃった