江戸時代後期、盗賊・凶賊たちから「鬼の平蔵」と恐れられた火付盗賊改方(ひつけとうぞくあらためかた)長官・長谷川平蔵の活躍を描いた作家・池波正太郎氏の時代小説が原作。元号が昭和から平成に変わった1989年7月にスタート。2001年5月まで連続ドラマとして全137本、05年2月放送の『鬼平犯科帳スペシャル 山吹屋お勝』から今年1月放送の『鬼平犯科帳スペシャル 密告』まで単発のスペシャルドラマとして11本、計148本が放送されてきた。 終了の理由はいくつかあるようだが、原作が尽きた、というのが大きい。ドラマの制作にあたって、これまで「原作にないものはやってくれるな」という原作者・池波氏の遺言を守り、映像化可能と思われる作品を全て使用した後は、複数の原作を組み合わせたり、過去に1時間ドラマとして放送した内容にアレンジを加え、2時間のスペシャルドラマとして放送したりという工夫を重ねてきたものの、近年