米製薬会社メルクは新型コロナウイルス感染症(COVID19)経口薬「モルヌピラビル」について最新の臨床試験結果を発表し、軽度から中程度の症状が出ている成人が入院ないし死亡するリスクが30%減少したと明らかにした。減少率は中間分析での結果から下方修正され、競合する米ファイザーの経口薬を大きく下回った。 メルクの26日発表によると、最新の臨床試験の分析では登録済みの参加者全員のデータが使用された。プラセボ(偽薬)を服用したグループで9人、モルヌピラビルを服用したグループで1人の死亡がそれぞれ報告された。 米食品医薬品局(FDA)の諮問委員会は30日に、モルヌピラビルを高リスク患者の治療に使用することについて今回の最新データに基づき協議する。 関連記事: