今日の中日新聞朝刊 政治総合2面 タイトル「私が正しい!」 劣悪な環境で過酷な労働を強いられる貧しい労働者を描いた小林多喜二の「蟹工船」が ベストセラーになっている。 戦前のプロレタリア文学の代表作が再び読まれている背景に何があるのか。 自民、共産両党の議員に意見を戦わせてもらった。 自民党参院議員義家弘介氏 ―蟹工船ブームと言われている。 「蟹工船の内容と、現代の若者たちの状況に、似ている部分はあるが、 蟹工船の場合、命がかかっている。今は食うには困らない。 事件のたびに格差社会が背景にあるといわれるが、非常に違和感を覚える。 必死に頑張って、底辺から這い上がろうとしている人間もたくさんいる。 すべて格差社会の罪と断じてしまうのは、非常に危険な風潮だ」 ―冷戦終結後、弱い人を切り捨てている新自由主義が席巻し、頑張っても、はい上がりにくい社会になったのでは? 「そんなことは全くない。労働が