マルハナバチの一種(Bombus impatiens)。マルハナバチは、送粉者として不可欠な存在だが、多くの種は猛暑などの要因により危機にさらされている。(PHOTOGRAPH BY CLAY BOLT, MINDEN PICTURES) マルハナバチは、地球上で最も重要な「送粉者」の1つだ。毛に覆われた体でブンブン飛び回り、野生の植物はもちろん、トマトやブルーベリー、カボチャなどの農作物の授粉を担う。(参考記事:「花粉の運び屋たち」) しかし、マルハナバチは窮地に立たされている。新たな研究により、マルハナバチの数は昔よりはるかに減っていることが明らかになった。北米のどの地域においても、1974年以前に比べ、50%近く減少しているという。(参考記事:「北アメリカでマルハナバチが激減」) さらに、以前はよく見られた数種が生息地から姿を消し、局所的な絶滅が起こりつつある。例えば、カナダのオンタ