前回の記事で予告した記事が遅くなってしまった。申し訳ない。 ここでは、Pythonの疎行列ライブラリscipy.sparseについて、データの内部構造を説明する。内部構造を知らずにブラックボックスとして使いたい場合は前回の記事を参照のこと。 はじめに(あるいは前回記事のまとめのまとめ) scipy.sparseで疎行列を表すクラスは主に以下のものがある(他にもあるが、ここではとりあげない。これだけ知ってれば大体のことはできる。) lil_matrix csr_matrix csc_matrix 通常は、lil_matrixを用意してそこに値を詰めてから、csr_matrixまたはcsc_matrixに変換してから計算を行う。csr_matrixとcsc_matrixのどちらを使うかは以下のことから判断する。 演算はcsr同士またはcsc同士が高速 csrは行を取り出すのが高速 cscは列を