最近,ブログエントリを書くときの枕が読んだ本のことが多いですが,今回も御多分に洩れずであります*1. 現実の中でのマーケットデザイン つい先日まで,以下の本を読んでました.マーケットデザインという分野を過分にしてしらなかったんですが,大元はゲーム理論の一種だったんですね.著者のロスさんらが,自身で証明した理論について現実問題に当てはめ,実際にうまく機能することを示した,その過程が描かれていて,非常に面白い本でした.臓器移植や公立学校の希望選択,新米医者の医局配属といった,いわゆるマッチングの問題が,周到に仕組みをデザインすることで,全体的な満足度が高い状態で解決された例をみると,なるほどなーという感想しかでないです. Who Gets What (フー・ゲッツ・ホワット) ―マッチメイキングとマーケットデザインの新しい経済学 作者: アルビン・E・ロス,櫻井祐子出版社/メーカー: 日本経済