テレビが持つ意味や価値が大きく変わってきた。大衆への影響力はいまだ強く残るものの、ネット上では、その一面性や権威性、商業性などが批判の的となっている。「メディアの王様」の座が揺らぎつつあるテレビに求められる変革とは何なのか? キーマンたちへの取材を通して考える――。 「自己批評番組」というものをご存知だろうか? 放送法に基づいて、各局には「番組審議会」が設置され、その議題や議事などはウエブなどへの公開が義務づけされている。私たちは誰でもウエブを通して、その議事録を容易に閲覧することができる。(例:「フジテレビ番組審議会」) しかし放送不祥事が相次いだ80年代になると、国がこの審議報告と自己批評を併せて定期的に放送するようことを放送局に求めていった。その結果出来たのが、この「自己批評番組」である。 在京キー局でいえば、日本テレビは『あなたと日テレ』、TBSは『TBSレビュー』などがあり、だい