---------- 大人気のエリア「武蔵小杉」――昨年の台風19号によって、大きく価値が揺らいでいる。そもそも武蔵小杉はいかにして成り立ったのか。交通という視点から、その歴史をたどる。 ---------- いまマンションを「買っていい街」「ダメな街」を実名公開する 昨年の11月30日、相模鉄道とJR東日本の直通運転が始まった。 乗り入れルートは、東海道貨物線の横浜羽沢貨物駅に併設された相鉄羽沢横浜国大駅から新鶴見を経て、横須賀線や湘南新宿ラインが走る品鶴線(東海道貨物線)へと続く。羽沢横浜国大駅の次の停車駅は、武蔵小杉駅である。 武蔵小杉駅は、もともと東急東横線とJR南武線の乗換駅であったが、平成22年には横須賀線などが走る品鶴線の線路にもホームが完成して、新たな都心ルートが加わった。 品鶴線を横須賀線だけが走っていて武蔵小杉駅も無かった頃は、旅客は少なく、ラッシュ時でも混雑度は低かっ