電子機器の動力源、回路基板のオンデマンド製造 3Dプリント技術は物体を構成する技術だが、電子機器のように動く物体を作ることは不可能だ。 当たり前の話だが、電気で動くモノは、その動力源である電子回路基板が必要なためだ。この電子回路基板は、いわば電子機器の心臓部ともいえる部分。 この電子回路部分は、一般的にはプリント基板と言われる緑色などのボードと、そこに着けられている無数の部品、はんだなどで構成されている。 回路はその電子機器の機能や動く動作方法によって設計図が作られ、プリント基板にプリントされ、さまざまなパーツが取り付けられることになる。この電子回路基板の製造方法も一般的には、リフロー炉などを用いた大量生産方式がとられるが、1個単位でオンデマンドで作ることができる新たな機械が登場している。 いわば「電子回路の3Dプリンター」ともいえるこの機械は、電子回路の設計図ごとに、プリントから電子部品