パリのローランギャロスで行われている全仏オープンテニスは、いよいよ佳境に突入。現地時間の6日からは、車いすテニスの部がスタートする。 今回、日本から3人の選手が出場する。男子の国枝慎吾(ユニクロ)、女子の上地結衣(三井住友銀行)、そして全仏では今年初めて実施される「クァードクラス」の菅野浩二(すげの・こうじ/リクルート)だ。クァードは、英語で四肢まひを意味する「Quadriplegia」(クァードリプリジア)の略称で、男女の区別なく、上肢にも障害がある選手のクラス。パラリンピックでは男子、女子とともに採用されている。 握力がなかったり弱かったりしてラケットが握れない場合は、ラケットと手をテープで固定することが認められている。電動車いすを使用してプレーする選手もいる。クレーコートは車いすの車輪の轍が残るなどして、よりチェアワークが難しくなるといったことから、これまでテニスの4大大会において、