乗客とどまり被害拡大=新幹線焼身自殺-安全委 東海道新幹線のぞみで男が焼身自殺した火災で、男が放火した1号車(運輸安全委員会提供) 走行中の東海道新幹線「のぞみ」で昨年6月、男が焼身自殺し乗客1人が死亡、28人が負傷した火災で、運輸安全委員会は30日、乗客がデッキにとどまって避難が遅れ、煙を吸い込み被害が拡大した可能性があるとする調査報告書をまとめた。 火災は昨年6月30日午前11時半ごろ、神奈川県の新横浜-小田原駅間を走行していた「のぞみ225号」(16両編成)1号車前部で発生。乗客の男=当時(71)=がガソリンをかぶって放火し、乗客の女性1人が気道熱傷による窒息で死亡、乗客乗員28人が負傷した。 報告書によると、1号車には約50人、2号車には約70人が乗車していた。車内の防犯カメラを解析した結果、男がガソリンをまいたため乗客は後方に避難したが、1号車後部のデッキにとどまりスマートフ