朴正煕/パクチョンヒ 1961年、軍部クーデターで権力を握り63年より大統領。1971年には憲法を改正、維新体制と言われる独裁体制を樹立した。この間、韓国は開発独裁のもとで経済を急成長させた。1979年に部下によって暗殺され、軍部独裁政治は全斗煥が継承した。 朴正煕(パク=チョンヒ 1917~1979)は、大韓民国(韓国)の軍人。大韓民国で建国以来大統領として独裁権力をふるっていた李承晩が、1960年4月に起こった学生による四月革命によって退陣に追いこまれ、民主的な政権が誕生した。それを倒して成立し、60~70年代に韓国の軍事独裁政権の時代を現出させた朴正熙政権の要点は次の四点である。 軍部独裁政権の樹立 韓国陸軍は李承晩政権を倒すことに力を貸したことによって発言力を強めていたが、その中で実力を蓄えた朴正熙は、1961年5月16日に軍部クーデタで軍事政権を樹立した。この軍事革命によって成立