深町先生のエントリー『おもしろいけど、つまらない「刑事一代 平塚八兵衛」』http://d.hatena.ne.jp/FUKAMACHI/20090622 を読んでちょっと連想したこと。 上述の映画『33号車応答なし』('55年)において、池部良演じる警官は、妻から「警官なんて嫌われ者だし給料は安いのに危険だから、転職して欲しい」と迫られています。同じく池部良が警官を演じた市川崑監督作品『暁の追跡』('50年)もまったく同様に、主人公は恋人から「もっとイイ仕事に就いて」と、具体的な転職先まで紹介されるし、池部自身が「他に職がないから警官になった」とネガティブさ全開なことを言います。そして、銃の誤発射事件を起こしてしまった同僚は、あっさりとキャバレーのバンドマンに転身。登場する警官たちのアンニュイさが非常に根深い作品です。 でも何より、『33号車応答なし』で印象深いのは、殺人を犯して追われて