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ブックマーク / www.astroarts.co.jp (20)

  • ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう

    ベテルギウスの明るさの変化を理論分析した結果、超新星爆発を起こすまでまだ10万年程度の時間が残されていることがわかった。 【2021年2月12日 カブリIPMU】 オリオン座の肩の位置に輝く1等星ベテルギウスは、恒星進化の最終段階にある赤色超巨星で、「いつ超新星爆発を起こしてもおかしくない」と言われることが多い。2020年初めに前例のないほど大幅に減光し一時的に2等星になった際には、爆発のときが迫っているのではないかとの憶測もあった。だが最新の研究によれば、どうやら私たちが超新星を目撃できる可能性は低そうだ。 (上段)ヨーロッパ南天天文台の超大型望遠鏡VLTで撮像された2019年1月(左)と2019年12月(右)のベテルギウス。(下段)最近のベテルギウスの光度変化(提供:(上段)ESO/M. Montargs et al.、(下段)L. Molnar, AAVSO, UCSD/SMEI,

    ベテルギウスの爆発は10万年以上先になりそう
  • 木星の両極を取り囲む不気味な巨大サイクロン

  • 探査機メッセンジャー、ミッションを終了し水星に落下

    【2015年5月1日 NASA/MESSENGER】 NASAの探査機「メッセンジャー」が1日朝4時半ごろ(日時間)、水星の北半球にある「シェークスピア盆地」に予定通り墜落し、ミッションを終了した。メッセンジャーは2004年8月に打ち上げられ、2011年3月に史上初めて水星の周回軌道に投入された。4年間で水星を4105周し、地図の作成、地表の組成や磁場の調査などを行ってきた。極域に水の氷が存在することを確認したのもメッセンジャーの成果だ。 水星は太陽に近く、熱や宇宙線、重力の影響の面で探査が難しい。こうした点を克服したメッセンジャーは、工学的にも大きな成果を達成したミッションであった。 メッセンジャーから送られてきた最後の画像(提供:NASA/Johns Hopkins University Applied Physics Laboratory/Carnegie Institution

    探査機メッセンジャー、ミッションを終了し水星に落下
  • 天の川銀河中心のブラックホールに近づいた天体、実は巨大星

    昨夏に天の川銀河中心の巨大ブラックホールを接近通過した天体が、引き裂かれることなく生き残ったことがわかった。観測から、この天体は当初予測されたガス雲ではなく、連星が合体してできた巨大星とみられている。 【2014年11月6日 Keck Observatory】 天の川銀河の中心にある、太陽の数百万倍もの質量を持つ巨大質量ブラックホールのそばを2013年夏に通過することで注目されていた天体G2が、意外にも何事もなく残っていることが米・ハワイのケック天文台での赤外線観測からわかった。これまでG2は地球3個分ほどの重さの水素ガス雲と考えられ、ブラックホール接近時に重力の影響で引き裂かれるようすを観測すれば、ブラックホールやその周辺環境について探る手がかりになるとして注目を集めていた。 ブラックホールのそばを通過したG2。ケック望遠鏡で撮影した赤外線画像では広がった像となりブラックホールの位置(緑

    天の川銀河中心のブラックホールに近づいた天体、実は巨大星
  • 月の石の酸素から、巨大衝突説に新たな証拠

    【2014年6月6日 Phys.org】 アポロ計画で持ち帰られた月の物質の分析から、地球と巨大天体との衝突により月が形成されたという有力説を裏付ける新たな証拠が出てきた。衝突天体についての情報を知る手がかりともなる成果だ。 巨大天体「テイア」が地球にぶつかって月が形成されたという「巨大衝突説」。酸素同位体比の分析から、新たな証拠が見出された(提供:NASA/JPL-Caltech) およそ45億年前、惑星サイズの天体(「テイア」と名付けられている)が地球にぶつかり、その破片から月が生まれたとされている。月の形成について現在もっとも有力なこの「巨大衝突(ジャイアントインパクト)説」の確証を得るべく、月と地球それぞれのサンプルから同位体比の測定が行われてきた。同位体とは、同じ元素だが中性子の数は異なる(したがって質量も異なる)もののことで、その存在比率から物質の起源や天体の由来などを知ること

    月の石の酸素から、巨大衝突説に新たな証拠
  • 急速に縮む木星の大赤斑

    【2014年5月19日 NASA】 木星のトレードマークともいえる大赤斑は、大気表面で吹き荒れつづける巨大な嵐だ。この大赤斑が、近年急激な勢いで縮小している。 ハッブル宇宙望遠鏡が撮影した木星の大赤斑。1995年、2009年、2014年の画像を比較すると、縮小しているのがわかる。クリックで拡大(提供:NASA/ESA) 木星のトレードマークとなっている大赤斑は、大気中で起こる高気圧性の突風が長年持続しているものだ。かつてその幅は4万kmを超え、直径約1万3000kmの地球がすっぽり3つおさまるほど巨大なものだったが、1930年代からそのサイズの縮小が観測されてきた。1979年の探査機「ボイジャー」1号と2号のフライバイ観測では2万3000km、1995年のハッブル宇宙望遠鏡の観測では2万1000km、同じく2009年には1万8000kmと年々小さくなっている。 さらに2012年からは、1年

    急速に縮む木星の大赤斑
  • 火星誕生から4億年で水が半減

    【2014年4月16日 名古屋大学】 日の大学の研究チームが、火星誕生から約4億年の間に水が大量に失われた推移を隕石の分析などからつきとめた。残った水の大部分が氷として地下に現存する可能性も指摘されている。 (上)火星隕石からわかった、火星表層の水の水素同位体比の変化(下)理論計算で得られた水の量の変化。クリックで拡大(発表資料より) 4月14日に撮影された火星。クリックで投稿ギャラリーのページへ(撮影:千葉県茂原市にて、Take@長生星空愛好会さん) 火星における水の存在は、現在は極域にわずかに氷として発見されているだけだ。しかし探査機などのデータによれば、かつては大量に存在したとみられている。 東京工業大学と名古屋大学の研究チームでは、火星の水がいつどのくらい、どのようにして失われたかを探る研究を行った。重水素(中性子を1個持つ)と、より宇宙空間へ逃げやすい軽い水素(中性子を持たない

    火星誕生から4億年で水が半減
  • アイソン彗星が肉眼等級まで急増光! 18日の明け方、スピカが目印

    11月11日と14日に撮影したアイソン彗星。増光しているのがわかる。クリックで投稿ギャラリーのページへ(撮影:大分市にてOITA9565さん) 大彗星となる可能性を謳われながら増光ペースが鈍っていたアイソン彗星(C/2012 S1)。11月29日の太陽最接近後が番とはいえ、ひと足先に肉眼等級に達したラブジョイ彗星(C/2013 R1)にすっかり主役の座を奪われていた感があったが、ここ2、3日でひと晩ごとに約1等級という急増光を見せ、15日までに5等級に到達(米アリゾナ州での観測)。あっという間にラブジョイ彗星の光度に並び追いぬく勢いだ。現時点では双眼鏡で観望でき、空の条件が最良なら肉眼でも見える明るさだ。 どこまで光度が上がるのか、さらなる急変はあるのか。期待と不安が入り交じり、一刻も目を離せない状況となっている。 18日明け方、スピカを目印にアイソンを見よう 明るいとはいえ、ふだん星を

  • 天の川銀河をとりまく巨大な3つのリング

    【2007年6月18日 Spitzer Newsroom】 天の川銀河に巨大な星の流れが3つ発見された。これらは、互いに衝突したり引き裂かれたりした銀河や星団の残骸と考えられている。もっとも近いものは地球から1万3000光年の距離に、もっとも遠いものは地球から13万光年の距離に存在しており、いずれも完全なリングとして銀河を取り巻いているようだ。 カリフォルニア工科大学スピッツァーサイエンスセンターのCarl Grillmair氏は、スローン・デジタル・スカイサーベイ(SDSS)のデータを分析し、天の川銀河をとりまく3の巨大な星の流れを発見した。SDSSでは、すでに全天の4分の1にあたる約7000万個の星の観測が行われている。 Grillmair氏は、SDSSで観測された球状星団に存在する星の1つ1つについて明るさや色を比較し、距離や年齢の星ごとにグループ分けを行った。グループの分布から浮

  • 理論をくつがえす? 銀河団から取り残された暗黒物質

    衝突銀河団「Abell 520」の擬似カラー画像。オレンジ色は銀河に含まれる星の光。青が暗黒物質の分布。緑は高温ガス。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, CFHT, CXO, M.J. Jee) ハッブル宇宙望遠鏡による観測で、25億光年かなたの巨大な衝突銀河団「Abell 520」において、コア状の塊となった暗黒物質(ダークマター)が銀河団の間の空間に取り残されている様子が見つかった。従来の理論では、銀河と暗黒物質はお互いにくっついているはずだが、その暗黒物質の塊に含まれる銀河の数は非常に少なく、銀河団の衝突によって銀河だけが分離して飛んでいったように見える。これは驚くべき結果だった。 実はこの様子は2007年にも観測されていたが、あまりに意外な結果にデータに不備があるとされていた。だが今回の観測で、改めて事実であることが確認された。 従来の研究 暗黒物質は「ダークマター」とも呼

  • 大彗星となったラヴジョイ

    【2011年12月26日 NASA/ヨーロッパ南天天文台】 11月27日に発見され、12月16日に近日点を通過したラヴジョイ彗星(C/2011 W3)が、南半球で大彗星として観測されている。残念ながら日から見るのは難しいが、ヨーロッパ南天天文台や国際宇宙ステーションなどから撮影された画像を紹介しよう。 12月22日にチリ・パラナル天文台で撮影されたラヴジョイ彗星。クリックで拡大(提供:G. Brammer/ESO) 12月21日に国際宇宙ステーションから撮影されたラヴジョイ彗星。NASAのウェブページ(〈参照〉リンクより)では動画として見ることができる(提供:NASA) 12月16日に近日点を通過したラヴジョイ(C/2011 W3)彗星は、先月末にオーストラリアのテリー・ラヴジョイ(Terry Lovejoy)氏が発見したクロイツ群彗星だ。 多くの彗星の中で軌道要素がよく似たものは「群」

  • クリスマスに起こった不思議なガンマ線バーストの正体は?

    【2011年12月2日 NASA】 2010年12月にNASAのガンマ線天文衛星「スウィフト」が発見した奇妙な爆発現象の正体について、2つの説を調査した研究成果が1つの論文で発表された。一方は数十億光年も先で起こった新種の超新星爆発、もう一方は天の川銀河内の不思議な衝突現象という、全く異なるシナリオだ。 「超新星説」のイメージ図。赤色巨星(赤)に中性子星(青)がのみこまれ、暗い超新星爆発が起こる。参照先では動画を見ることができる(提供:NASA/Goddard Space Flight Center。以下同) 「彗星衝突説」のイメージ図。中性子星(青)に彗星状の天体がのみこまれていく ガンマ線バーストは、太陽一生分のエネルギーを一瞬にして放射する、宇宙最大の爆発現象だ。その中でも、昨年2010年のクリスマスの夜に起こった「クリスマスバースト」はあまりに不思議な現象だったため、その正体につい

  • 地球の月は、はじめ2つあった?

    【2011年8月5日 NASA / Nature News】 月の形成過程のシミュレーション結果によると、地球はしばらくの間、2つの月を持っていたかもしれないことがわかった。2つの月ができてから数千万年後に衝突し、今の月の姿になったのかもしれないという。 2つの月が衝突し、1つになるまでの様子のシミュレーション。わずか2.8時間で衝突が完了しているのがわかる。クリックで拡大(提供:M Jutzi & E. Asphaug; Nature、以下同じ) 衝突後の月の断面図のシミュレーション。灰色や青で示しているのが衝突してきた天体の成分、黄色や白で描かれているのが衝突により反対側に押し出された地下のマグマ成分を表す。月の両面で地殻の厚さや成分が異なっているのがわかる。クリックで拡大 月は、原始地球に火星サイズの天体が衝突し、地球と衝突天体の破片が混ざり合って形成されたと考えられている。月にも地

  • 表面温度が数百度しかない、もっとも低温の褐色矮星の発見

    表面温度が数百度しかない、もっとも低温の褐色矮星の発見 【2010年6月30日 JPL】 これまで知られている中でもっとも低温と思われる星が発見された。見つかったのは、表面温度が摂氏180〜330度ほどしかない褐色矮星だ。太陽系周辺に同種の天体は数百個存在している可能性が示唆されており、今後の観測次第では、わたしたちの描く太陽系周辺の光景が一変するかもしれない。 スピッツァーによる、これまででもっとも低温と思われる褐色矮星の1つ「SDWFS J143524.44+335334.6」(画像中央の赤い点)。クリックで拡大(提供:NASA/JPL-Caltech) 太陽系周辺における褐色矮星の分布をシミュレーションした画像(白・赤・黄:太陽をはじめとする恒星、暗い赤:存在が予想された数百個の褐色矮星、緑;スピッツァーが今回観測した領域)。クリックで拡大(提供:AMNH/UCB/NASA/JPL-

  • 2009年に木星に衝突したのは小惑星だった

    2009年に木星に衝突したのは小惑星だった 【2010年6月8日 HubbleSite】 NASAのハッブル宇宙望遠鏡(HST)による観測から、2009年7月に木星に衝突した天体は幅500mほどの小惑星であったことが明らかになった。 HSTによる木星と2009年の衝突痕。右は衝突痕周辺の拡大画像で、上から、7月23日、8月3日、8月8日、9月23日、11月2日。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, M. H. Wong (University of California, Berkeley), H. B. Hammel (Space Science Institute, Boulder, Colo.), I. de Pater (University of California, Berkeley), and the Jupiter Impact Team) 2009年7月19日、木

  • 故郷を離れ300光年以上を旅した星

    故郷を離れ300光年以上を旅した星 【2010年5月19日 HubbleSite】 ハッブル宇宙望遠鏡が、生まれ故郷である星団からはじき飛ばされて300光年以上も移動したと思われる星をとらえた。星がひしめく巨大な星団では、大質量星どうしの重力の働きでこのような現象が引き起こされると予測されていたが、それを裏付ける証拠が観測で得られたのは初めてのことだ。 (左)かじき座30星雲中の星団R136、(右下)はじき飛ばされた大質量星。クリックで拡大(提供:NASA, ESA, C. Evans (Royal Observatory Edinburgh), N. Walborn (STScI), and ESO) 連星(A・B)に別の星(C)が接近したために、(A)がはじき飛ばされるようすを示したイラスト。クリックで拡大(提供:Illustration Credit: NASA, ESA, and

  • 観測史上最遠の爆発現象、GRB 090423

    観測史上最遠の爆発現象、GRB 090423 【2009年11月6日 University of Leicester】 NASAのガンマ線バースト観測衛星スウィフトが、131億光年の彼方で起こったガンマ線バーストをとらえた。これまで観測の目が届かなかった「暗黒時代」を知る手がかりになりそうだ。 ガンマ線バースト(GRB)とは、宇宙で起こる最大級の爆発現象である。その多くは、ひじょうに重い恒星が核融合の燃料を使い果たし、重力崩壊を起こしてブラックホールになる際の大爆発であると考えられている。最初に、高いエネルギーの電磁波であるガンマ線が放出されるのが特徴で、その後はしばらく可視光線などの「残光」で輝く。 ガンマ線バーストは、地球から数十億光年以上の距離、つまり数十億年以上前の宇宙で見つかっている。しかし、GRB観測衛星スウィフトが今年4月23日に検出したGRB 090423の遠さと古さは格別

  • iPhone・iPod touch用 星図表示アプリ「iステラ」

    「iステラ」は「いつでも、どこでも」「好きな時間と場所の」星空を再現できるプラネタリウムアプリです。 タッチインターフェースによる軽快な操作で、美しい星空をお楽しみください。 価格:650円(税込) ご購入は「App Store」で QRコードを表示

  • ベテルギウスの質量放出の謎にせまる

    ベテルギウスの質量放出の謎にせまる 【2009年8月5日 ESO】 ヨーロッパ南天天文台(ESO)の大型望遠鏡(VLT)による観測で、2つのチームがオリオン座のベテルギウスの詳細な姿をとらえた。表面からガスを激しく噴き出し、太陽系とほぼ同サイズまでガスを広げながら迫りくる最期を待つ赤色超巨星の様子が初めて明らかになった。 ベテルギウスから流れ出るガス(イメージ図)。左右のスケールは、左がベテルギウスの半径、右が太陽系の惑星および天文単位(1天文単位は地球から太陽までの距離)を基準としている。クリックで拡大(提供:ESO/L. Calçada) VLTのNACOがとらえた高精細なベテルギウスの姿。クリックで拡大(提供:ESO and P. Kervella) 全天の中でも極めて巨大な星として知られるオリオン座のベテルギウス。その規模ゆえに寿命が数百万年しかなく、近い将来起こるであろう超新星爆

  • 宇宙で超巨大な「空洞」が見つかった

    【2007年9月4日 NRAO Press Release 9月14日 更新】 電波の観測から、約10億光年にわたって何もない領域が見つかった。そこには星や銀河はもちろん、ガス、そしてダークマター(暗黒物質)さえ存在しない。大きなスケールで見れば、宇宙には泡のように「空洞」が連なっていることが知られているが、今回見つかった「空洞」のサイズはけた違いだ。 「巨大ボイド(空洞)」とその効果を示した概念図。ビッグバンからしばらくして放たれた宇宙マイクロ波背景放射には、わずかな温度の「ゆらぎ」がある(右)。それが巨大ボイドを通過すると(中)、「コールドスポット」が観測される(左)。クリックで拡大(提供:Bill Saxton, NRAO/AUI/NSF, NASA) 宇宙にはほとんど物質が存在しない「ボイド(空洞)」が存在し、膜のように分布する銀河団とともに、泡が積み重なったかのような「大規模構造

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