5月の初めは、新聞の国際面を見るとまさに選挙ウィークという感じであったが、フランスではエマニュエル・マクロン氏が、韓国ではムン・ジェイン(文在寅)氏が、ともに圧勝と言っていい形で当選した。 戦争より経済を冷静に重視したフランス、韓国 これはおおむね事前の予測通りの結果だったわけだが、それが逆にニュースになった。フランスでは4月20日にパリで警官襲撃テロが起こり、トランプ氏は即座に「パリでまたテロが起こった。フランスの人々はもう耐えられない。これは大統領選に大きく影響する!」とツイートした。これがトランプ氏の予測のように選挙に影響し、極右とされるルペン氏に有利に働くという憶測もあったのだが、ほとんどその影響はなかったといっていいような選挙結果だった。 韓国にしても、北朝鮮が米中の警告を無視して核開発を放棄しようとせず、4月にミサイル発射を繰り返したことで、大統領選への影響が懸念された。ムン・