未だ大企業が抜け出せない官僚主義。変化の激しい時代にあって、イノベーションの創発によって成長し続ける企業へと進化するには、どんな組織改革が必要なのか? 本連載では、世界で最も影響力のある経営思想家の1人、ロンドンビジネススクール客員教授ゲイリー・ハメル氏による『ヒューマノクラシー ――「人」が中心の組織をつくる』(ゲイリー・ハメル、ミケーレ・ザニーニ著/英治出版)から、内容の一部を抜粋・再編集。 第3回は、前回に続きニューコアに焦点を当て、全従業員の創意とモチベーションを高める報酬モデルを紹介する。 <連載ラインアップ> ■第1回 「人間らしさ」が失われると、なぜ組織は病んでしまうのか? ■第2回 高収益体質で業界トップを独走、米国鉄鋼大手・ニューコアの企業文化とは? ■第3回 業界平均より25%高い報酬を実現、米ニューコアの独自のボーナス制とは?(本稿) ■第4回 8万人の「起業家集団」