「断捨離するよ!」 嫁さんの勇ましいかけ声の元、溜まり積もった書類を選別していた所、奨学金返済のお知らせが目に止まった。 そういえばそろそろ返済が終わる頃だなと内容を改めてみると、最終支払月は2017年9月…先月だ。気がつかないうちに、僕は奨学金を全額返済していたのか。 院を出て働き始めて、7年少々の時が流れた。最初の返済時には「これから長い返済生活が始まるゾ」なんて思っていたが、時の流れは早い。元いた会社は売りに出され、転職して子供が生まれ、僕も随分おっさんになった。自分を取り巻く環境は学生の頃の僕が考えていたより随分とハードモードだったものの、滞り無く借りた金を返し切れた事は非常に気持ちいいものだ。 奨学金については反対意見も多い。やれ給付型にしろだとか、卒業とともに借金を背負うだとか、そんな感じの意見だ。給付が欲しいなら実績作りとプレゼン頑張ればいいし、貸与の投資分の回収が見込めない