中国が破壊した風雲1号Cのデブリは、だいち(ALOS)の軌道と近い高度を飛んでいます。ともに極軌道で昇交点赤経が80度くらい異なっているので、両者の軌道面は北極と南極の上空で、ほぼ直角に交わります。したがって、衝突する場合の飛来方位は斜め前方45度くらいから、相対速度は軌道速度のほぼ√2倍の秒速10kmとなります。 さて、この軌道面が交差するあたりで、軌道はどの程度近づくのかと思い、Celestrakからダウンロードした、517個のデブリの軌道要素ファイルを使い、ALOSがデブリの軌道に最接近するときの、真近点角と高度差をプロットしてみました。 グラフ中央、高度差0の青線がALOS軌道を表し、右へ飛行していると思ってください。赤点はデブリ軌道がALOS軌道面を画面にほぼ垂直に貫く場所といえます。プロットしてある横軸の真近点角の8度の範囲は距離にしてほぼ1000kmです。クリックで拡大表示で