「私は職責を果たすべきと考え、死刑を執行した」。約1年8カ月ぶりとなった死刑執行。29日午前、法務省で会見に臨んだ小川敏夫法相(64)は、淡々と概要を報告し、「死刑は国民から支持されている」と繰り返し強調した。 午前11時。会見場に現れた小川氏は「本日、死刑囚3名について死刑を執行しました」と落ち着いた様子で述べた。 小川氏は「犯罪に対してどのような刑罰で臨むかは、国民が決めること」と前置きした上で、内閣府の調査でも多くの国民が死刑を支持していることに言及。さらに、「国民の声を反映する裁判員裁判でも死刑が支持されていることを重要な要素とした」と述べた。 小川氏は裁判官、検事、弁護士の法曹三者すべてを経験した経歴を持つ。菅内閣では法務副大臣を約1年務め、取り調べの録音・録画(可視化)の全面実施に向け、省内調整に奔走するなど、法務行政のエキスパートとして知られる。 民主党政権下では死刑反対の法