11月の合格発表を前に、公認会計士試験の志願者を対象にした就職説明会が早くも始まっている=8月、東京都内の大原簿記学校公認会計士志願者は急減している 【松浦新】3大国家資格試験のひとつ、公認会計士試験の志願者数が急減している。難関とされる試験をパスしても、主な就職先の監査法人がリストラで採用を絞り、就職難のイメージから人気が急落したことが背景にある。人手不足が心配される監査法人では、合格者の奪い合いも起きそうだ。 「就職が最悪の時に勉強を始めれば、受験するころには良くなっているだろうと思った」と、今年の会計士試験を受けた都内の大学3年生(20)は話す。 最盛期の2010年に約2万6千人いた志願者数は、今年は約1万3千人まで減少した。合格者数もピークの07年は4041人だったが、12年は3分の1の1347人に減った。 金融庁は、国際化で目まぐるしく変わる会計制度に対応しようと、約2万