小島寛之が、様相論理について書いている本が出たと聞いたので読んでみた。 ゲーム理論と可能世界意味論を組み合わせて共有知識を定式化し、共有知識によって通貨攻撃を説明するというもの。 様相論理といっても、必然性や可能性の話ではなく、その応用編(?)にあたる認識論理(本書では「知識についての論理」と書かれている)について。 様相論理や可能世界意味論は、必然性や可能性以外にも、時制や義務、そして認識(「〜について知っている」)の分析にも使われている。 最後の章まで出てこないけど、最後の章で、共有知識をこれを使って定式化していて楽しい 以下目次(著者ブログより) まえがき −数学的推論で時代を見通す− 第1章 数学でマネーを稼ぐ人たち −ギャンブルからアルゴトレーディングまで− ブラックジャックの必勝法、ヘッジファンド、クオンツ、アルゴトレーディング、リスクの制御 第2章 数学的推論とは何か −トレ