Trino/Prestoをバージョンアップする際には事前に動作の互換性検証などを行なっているのですが、検証作業自体は以前Presto Conference Tokyo 2020でも紹介させていただいたquery-simulatorという内製のツールを使って自動化されているものの、実際に非互換の挙動を発見した後の原因調査(原因のコミットを特定してバグかどうかの判断をする)については引き続き地道な作業が必要な状態でした。 Trino/Pretsoは開発が非常にアクティブで、1回のリリースに数百のコミットが含まれます。1年程度バージョンアップを怠っているだけでも変更が巨大すぎてコードの変更履歴から原因を特定するのは非常に困難になります。そこで、まずは複数バージョンのTrino/Prestoでクエリの実行結果を比較することで変更が導入されたバージョンを特定し、その後、そのバージョンのコミットの中か