(2012年3月30日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) ドイツの失業者は3月にさらに減少し、3年近い失業者総数の減少傾向が続いた。ドイツ経済はこれで決定的に国内主導の成長にシフトし、危機に見舞われた南欧諸国に有益な効果をもたらしている。 「雇用創出の絶頂期は過ぎ去ったが、今後も雇用者数が堅調に増加する可能性が高い」とウニクレディトのエコノミスト、アンドレアス・リース氏(ミュンヘン在勤)は言う。 経済成長が冬場に弱含んだにもかかわらず、雇用市場が底堅いことは、ドイツの経済的な運命が、特に若者の間で失業率が急上昇しているスペインなどの脆弱なユーロ圏諸国と乖離しつつあることを浮き彫りにしている。 失業率は1990年以来最低に ドイツの失業者数は3月に1万8000人減って284万人となった。率にすると労働人口の6.7%で、公式統計によると、1990年の東西再統一以来、最低水準を記録した。 ドイツ