(英エコノミスト誌 2012年10月13日号) 石油に次いで最も重要なコモディティーは今よりもっと注目されていい。 ただの土を鉄に変える処理工程の発達は、人類が成し遂げた最も独創的な功績のリストの上位に値するものだ。この金属は、超高層ビルや橋、高速道路の骨格を成し、自動車や冷蔵庫、洗濯機の外部構造や内部機関となる。 鉄の不偏性――世界の金属生産の95%を占める――を考えると、鉄の原料である鉄鉱石は、不思議なほどほとんど注目されていない。 鉄鉱石の取引は、金額ベースで原油に次いで大きなコモディティー市場を形成している。2012年には約20億トンの鉄鉱石が採掘される見込みだ。過去数カ月間の価格変動は、世界のコモディティー市場の発熱状態だけでなく、世界経済についても多くのことを物語っている。 今年6月から9月にかけて鉄鉱石のスポット価格は1トン=約140ドルから同85ドル近くまで下落した。これは
最近、インドやネパール料理の店が増えたのは何故だろう? 首都圏を中心に、そんな疑問を感じている読者は少なくないはずだが、この現象の裏に「タンドール・ブローカー」の暗躍があることは、あまり知られていない。 タンドールとは、ナンをはじめとするパン類や、タンドリーチキンなど肉料理の調理に使われる円筒形で粘土製の壺窯型オーブンのこと。これを飲食店に納入する日本人ブローカーこそが、インド・ネパール料理の増加を後押ししているというのだ。ブローカーの一人が話す。 「法人経営の飲食店に限られる話なのですが、タンドールを店舗に導入すると、1台につき4人まで、法務省からネパール人料理人の就労ビザ発給を受けられるんです。現地には、日本行きをあっせんする業者がいる。手数料は高額ですが、日本円を貯めて故郷に錦を飾りたいネパール人は、親戚中からカネをかき集めて支払ってます」 そして後日、めでたくビザ発給の運びとなると
最近、インドやネパール料理の店が増えたのは何故だろう? 首都圏を中心に、そんな疑問を感じている読者は少なくないはずだが、この現象の裏に「タンドール・ブローカー」の暗躍があることは、あまり知られていない。 タンドールとは、ナンをはじめとするパン類や、タンドリーチキンなど肉料理の調理に使われる円筒形で粘土製の壺窯型オーブンのこと。これを飲食店に納入する日本人ブローカーこそが、インド・ネパール料理の増加を後押ししているというのだ。ブローカーの一人が話す。 「法人経営の飲食店に限られる話なのですが、タンドールを店舗に導入すると、1台につき4人まで、法務省からネパール人料理人の就労ビザ発給を受けられるんです。現地には、日本行きをあっせんする業者がいる。手数料は高額ですが、日本円を貯めて故郷に錦を飾りたいネパール人は、親戚中からカネをかき集めて支払ってます」 そして後日、めでたくビザ発給の運びとなると
最近、インドやネパール料理の店が増えたのは何故だろう? 首都圏を中心に、そんな疑問を感じている読者は少なくないはずだが、この現象の裏に「タンドール・ブローカー」の暗躍があることは、あまり知られていない。 タンドールとは、ナンをはじめとするパン類や、タンドリーチキンなど肉料理の調理に使われる円筒形で粘土製の壺窯型オーブンのこと。これを飲食店に納入する日本人ブローカーこそが、インド・ネパール料理の増加を後押ししているというのだ。ブローカーの一人が話す。 「法人経営の飲食店に限られる話なのですが、タンドールを店舗に導入すると、1台につき4人まで、法務省からネパール人料理人の就労ビザ発給を受けられるんです。現地には、日本行きをあっせんする業者がいる。手数料は高額ですが、日本円を貯めて故郷に錦を飾りたいネパール人は、親戚中からカネをかき集めて支払ってます」 そして後日、めでたくビザ発給の運びとなると
最近、インドやネパール料理の店が増えたのは何故だろう? 首都圏を中心に、そんな疑問を感じている読者は少なくないはずだが、この現象の裏に「タンドール・ブローカー」の暗躍があることは、あまり知られていない。 タンドールとは、ナンをはじめとするパン類や、タンドリーチキンなど肉料理の調理に使われる円筒形で粘土製の壺窯型オーブンのこと。これを飲食店に納入する日本人ブローカーこそが、インド・ネパール料理の増加を後押ししているというのだ。ブローカーの一人が話す。 「法人経営の飲食店に限られる話なのですが、タンドールを店舗に導入すると、1台につき4人まで、法務省からネパール人料理人の就労ビザ発給を受けられるんです。現地には、日本行きをあっせんする業者がいる。手数料は高額ですが、日本円を貯めて故郷に錦を飾りたいネパール人は、親戚中からカネをかき集めて支払ってます」 そして後日、めでたくビザ発給の運びとなると
某所でちょっとした議論になったので参考資料を一つ紹介する。菅原琢『世論の曲解 なぜ自民党は大敗したのか (光文社新書)』p242にある表をグラフ化したものだ。これがどういう分類かというと 選挙区の人口集中地域に居住する人口が選挙区人口に占める割合の高さに応じて300選挙区を100選挙区ずつ都市、中間、農村の3つに分類した。 つまり各層の代表者がバランスよく当選している政党では農村、中間、都市の三つが均衡しており、偏っている政党では一つのパラメータが突出している可能性がある。 - 2003年 2005年 2009年 農村 79 74 42 中間 58 71 12 都市 31 74 10 これを見れば分かるように現在の自民党衆議院議員の小選挙区当選者は「農村」に偏っている。 そういう選挙区では第1次産業や建築業の従事者の割合が全国平均より高くなりがちであり、そこを支持母体とする人たちが中心とな
(2012年10月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アンゲラ・メルケル首相は長らく、ドイツの財政政策の緩和を求める声に抵抗してきた。ドイツ政府は自国の財政をきっちり管理する一方、他国にも同じことを求め、模範を示すことでユーロ圏を先導すきだと主張してきた。 メルケル首相は、有権者の怒りを買うことも恐れていた。ドイツの有権者はこれまでのところ、政府が一段と債務を積み増すことに断固反対の姿勢を取ってきたからだ。 減税を通じた景気対策を示唆 メルケル首相は今、考えを変えつつあるようだ。確かに、首相は具体的な政策を発表していないし、ましてや何かを確約したわけでもない。首相が突如、盛大な政府支出を始める可能性も低い。 だが、ドイツがついに減税を通じて経済を刺激する可能性を示唆する先週の動きは歓迎すべきだ。 所得税や付加価値税の税率を引き下げれば、首相はこのところ低迷している消費支出を促進できる
(2012年10月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アンゲラ・メルケル首相は長らく、ドイツの財政政策の緩和を求める声に抵抗してきた。ドイツ政府は自国の財政をきっちり管理する一方、他国にも同じことを求め、模範を示すことでユーロ圏を先導すきだと主張してきた。 メルケル首相は、有権者の怒りを買うことも恐れていた。ドイツの有権者はこれまでのところ、政府が一段と債務を積み増すことに断固反対の姿勢を取ってきたからだ。 減税を通じた景気対策を示唆 メルケル首相は今、考えを変えつつあるようだ。確かに、首相は具体的な政策を発表していないし、ましてや何かを確約したわけでもない。首相が突如、盛大な政府支出を始める可能性も低い。 だが、ドイツがついに減税を通じて経済を刺激する可能性を示唆する先週の動きは歓迎すべきだ。 所得税や付加価値税の税率を引き下げれば、首相はこのところ低迷している消費支出を促進できる
(2012年10月15日付 英フィナンシャル・タイムズ紙) アンゲラ・メルケル首相は長らく、ドイツの財政政策の緩和を求める声に抵抗してきた。ドイツ政府は自国の財政をきっちり管理する一方、他国にも同じことを求め、模範を示すことでユーロ圏を先導すきだと主張してきた。 メルケル首相は、有権者の怒りを買うことも恐れていた。ドイツの有権者はこれまでのところ、政府が一段と債務を積み増すことに断固反対の姿勢を取ってきたからだ。 減税を通じた景気対策を示唆 メルケル首相は今、考えを変えつつあるようだ。確かに、首相は具体的な政策を発表していないし、ましてや何かを確約したわけでもない。首相が突如、盛大な政府支出を始める可能性も低い。 だが、ドイツがついに減税を通じて経済を刺激する可能性を示唆する先週の動きは歓迎すべきだ。 所得税や付加価値税の税率を引き下げれば、首相はこのところ低迷している消費支出を促進できる
1948年三重県生まれ。京都大学を卒業後、1972年に日本生命保険相互会社に入社。企画部や財務企画部にて経営企画を担当するとともに、生命保険協会の初代財務企画専門委員長として、金融制度改革・保険業法の改正に従事する。ロンドン現地法人社長、国際業務部長などを経て、同社を退職。2006年に生命保険準備会社を設立し、代表取締役社長に就任。2008年の生命保険業免許取得に伴い、ライフネット生命保険株式会社を開業。社長、会長を10年務めたのち、2018年より立命館アジア太平洋大学(APU)学長。2024年より現職。 出口治明の提言:日本の優先順位 東日本大地震による被害は未曾有のものであり、日本はいま戦後最大の試練を迎えている。被災した人の生活、原発事故への対応、電力不足への対応……。これら社会全体としてやるべき課題は山積だ。この状況下で、いま何を優先すべきか。ライフネット生命の会長兼CEOであり、
「失われた20年」の文脈で日経平均を引用するとき、その間に払われた配当の金額は、決して馬鹿にできない大きさになっている。野口さんに書いて欲しいテーマを募集しています! 皆様からの執筆テーマ募集はこのページの下部で行なっていますので、ドシドシお寄せ下さい! 10 「別腹」に消えた配当 50+の敏腕編集長nots氏から「今回は株価指数で」とのボールを受けて、これは書くこと沢山あるぞと。日経平均だとかTOPIXだとか、ニュースの時間にちょっとだけ耳にする以外には特に用事のなさそうな、あるいは単に技術的な話なのではと思われるかもしれないが、こいつが何を表現しようとしているのかについて考えることは、実はとても興味深い。とはいえ大事だ大事だと、ただ吼えていても仕方ないので、個別で具体的な話を、思いつくままに列挙してみよう。 例えば米国では、我が国に比べると、株式にかかる指数や、その指数を意識した運用
ロイド・シャプレー、アルビン・ロス両氏に対するノーベル経済学賞の授与は遅すぎたくらいだ。シャプレー氏は1994年の経済学賞をジョン・ナッシュ氏らとともに授賞しているべきだったし、ロス氏は近年ずっと有力候補だった。 今回の選択が特に素晴らしいのは、経済学者が悪習を身につけてしまっており、ロス氏の模範がこうした悪習を断つのに役立つかもしれないからだ。 シャプレー氏は協力ゲームの理論の第一人者に数えられている。何十年もの間、この理論は抽象的かつ無意味で、通常のゲームの理論に劣るもののように見えた。 ようやく真価を発揮した理論 だが、コンピューター化された入札で資産や契約がまとめて与えられるようになった世界で、協力ゲームの理論がようやく真価を発揮するようになった。シャプレー氏は、後になって実は有益だったことが分かる無駄なアイデアの分厚いカタログに新たなページを付け加えたのだ。 対照的に、ロス氏の理
山中教授よりも名前が有名になったあのM氏の件についてである。 世間の評価は、嘘がバレてから嘘の上塗りをし続け、ただの虚言癖の変な人になってしまった、というところであろうか。 一本釣りされた読売新聞はといえば、「ハーバード大に確認していなかった」とか「肩書きを疑うべきだった」とか、言っているが、少々生物学をかじった人間からすると、最初から相当に怪しい。 たしか、新聞の内容は要約すると 肝細胞から独自の方法でiPS細胞を作り、心筋細胞に分化させ虚血性心筋症の治療した という話。 おや?っと思う点はいくつかある。 肝細胞から独自の方法でiPS細胞が作れるのか?山中教授を含め、iPS細胞のもとになっているのは、今までの報告は線維芽細胞や滑膜細胞、どれも結合組織の細胞。 肝細胞は内胚葉由来だし、なんで肝臓?という感じが否めない。 しかも、独自の方法? 虚血性心筋症の治療虚血性ってのは、つまり血管が詰
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