正しいアルゴリズムとデータ構造を選ぶ著者: Jan Christiaan "JC" van Winkel 多数の支店を持つ大銀行が窓口業務のために新しいコンピュータを導入しました。しかし、その処理はあまりに遅く、日々不満が募っていました。まだオンラインバンクなどはない頃で、ATMも現在のように広く使われるようになる前の話です。銀行を直接訪れて手続きをする人が今よりはるかに多く、コンピュータが遅いとたちまち長蛇の列ができてしまいました。いら立った銀行はついには、「このままだと契約を破棄する」とコンピュータのベンダを脅し始めました。 ベンダは、遅延の原因を突き止めるべく、パフォーマンス解析とチューニングのスペシャリストを銀行に送り込みました。それでわかったのは、端末上で動くあるプログラムが、1つでCPUキャパシティのほとんどすべてを消費していたということです。プロファイリングツールを使い、その