バケツいっぱいの1円玉を投げて、亡くなった人を供養する「投げ銭供養」が徳島県美波町で始まりました。 「投げ銭供養」は美波町に古くから伝わる伝統行事で毎年、町内の11の寺が持ち回りで開いています。 ことしは美波町木岐の真福寺で22日から始まり、まず太平洋戦争で亡くなった人の供養が行われ、集まった人たちが僧侶がいる高座を取り囲むように設置された特製のさい銭箱に一斉に1円玉を投げ入れました。 このあと、ことし33回忌を迎えた人たちの名前などが次々に読み上げられ、家族や親戚などゆかりのある人たちがバケツいっぱいの1円玉を勢いよく投げていました。「投げ銭供養」は投げた1円玉がさい銭箱の木の板にぶつかって大きな音がするほど供養になると言われていて、寺の中には1円玉が勢いよく当たる音が響いていました。 70代の男性は「毎年欠かさず参加しています。こちらは元気でやっていますという思いが亡くなった家族に届く